~ トーマス・エジソンは「成功とは99%の汗と1%の才能だ」と言ったそうですが、僕は98%の運と1%の汗と1%の才能だと思います。僕より才能のある人はいっぱいいますし、僕より努力している人もいっぱいいるけれど、たまたま僕がこういう仕事を続けられているのは、98%の運に支えられているからです。(『秋本康の仕事学』) ~
秋本康氏は、謙虚さを装っているのではなく、本気で98%は運だと思っていると思う。
ただ、氏の言う「1%の汗と1%の才能」の「1%」の量が、人によってまったく違う。
秋本氏の「1%」と任意の誰かの「1%」を比較したら、50と100とかのちがいではなく、たぶん1と1億ぐらい違うこともあるはずだ。
ていうか、我々一般人は、気をつけないと努力の方向性がまちがっていることがあるから、マイナスの場合があるのだ。すると運がどれだけあっても成功ラインを超えなくなる。
でも、98%が運というのも一面は真理かもしれないと思う。
だって正しい努力をしててもしてなくても、人生そのものが予期しないタイミングで幕を閉じさせられることがあるのを、数ヶ月前にまざまざと実感させられたから。
震災ではなくてもそういう出来事はあるのだ。
たまたま身近にそういう例がないと忘れているけど、ときどき唖然とさせられる時がある。
運の前に人間はあまりにも無力で、悲しむ力さえわいてこない。
自分に与えられた人生がたまたま長らえていて、たまたまどこで途切れるのかわからないなら、やはりへんにかっこつけず好きに生きていたいと思う