3年生全員が模試参加のため、自主練の日。生徒が試験を受けているのに遊んでいるわけにはいかないので、代ゼミ本部校に出かけ、教員セミナーを受講する。
望月光先生の古文・漢文講座だ。
漢文? 土屋先生が第一線を退かれた後、代ゼミ古文と言えばこの方、というイメージがある望月先生だが、古文だけでなく漢文も語られるということで、いっそう興味深くでかけた。
古文を終え漢文の時間になると、例文を中国語の美しい発音でも読まれて驚く。もともとは中国比較文学がご専門であったという。なるほど。就職した当時、漢文講師枠に空きがなく、古文を担当することになったそうだ。
さらにおまけ的に、今年の東大第4問の現代文、蜂飼耳さんの随筆についても講じられる。予備校さんによる模範解答の差が例年になく大きな問題だったが、望月先生の解説は実に納得できた。
読める人はなんでも読めるのだ。
これはさっそく2学期の現代文で使いたい。でも、そこまでいけるかな。いきたいなあ。
「あくまでも現代文の素人ですから、こんなふうに言えるのですけどね。わたしはこんな風に書いたらどうかなと思いまして、先生方いかがでしょう」
「私は素人ですから」と前置きしながらも、現代文だけをやってる先生のこだわりすぎた正解をちくりと皮肉るニュアンスが垣間見られて、実に楽しかった。
「先生方は、ふだん、現代文も古文も漢文もやっておられるわけでしょ、それがいいと思いますよ。だって別物じゃないですから」とわれわれに語りかける。
そうなんですよ、小論文も、吹奏楽も、ゴミ分別も、三者面談に間に合わなくなった担任の代打も、バスの運転もするんですよ。
講座の途中ごろから、やる気が出てきて、はやく自分の授業の予習もしたいと思う。
川越にもどり、マックとドトールをはしごして、古文4問予習した。