水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

読み書きそろばん

2016年09月04日 | 日々のあれこれ

 

 ~ 文部科学省は2017年度から、大学進学者などへの無利子奨学金について、世帯年収や成績の基準を満たした希望者全員に貸与する方針を固めた。 … 一方、17年度から低所得世帯の学生は平均3.5を下回っても無利子奨学金を申請できるようにする。経済的に苦しい家庭の高校生は、塾に行けなかったり、家計を助けるためアルバイトをしなければならなかったりして成績が上がらない可能性があると判断したためだ。対象となる世帯年収や成績の基準については今後、検討する。(読売新聞) ~

 いいことだとは思うのだが、大学の学費そのものが高すぎる問題とか、卒業したあと正社員になれなくて結局返済できない状態になる問題がそのまますぎて、若者の暮らしぶりに大きな変化をもたらすものではない。
 根本的に問題だと思うのは、評定平均で3.5とれない子は、アルバイトのせいではなく、塾に行けないからでもなく、勉強のやり方を身につけてないのだ。
 つまりそれは、今の世の中において、それなりのお給料を安定的にもらえる仕事にはつきにくい体質のままということも表している。
 勉強のやり方を習って、がんばって勉強したなら、塾に行かなくても成績はあがる。うちの生徒さんをみるかぎり、部活との両立できる子もまあまあいる。たちえばうちの野球部の子が部活に費やしてる時間をアルバイトにまわしたな、けっこう稼げるよ。
 世の中の仕組みを簡単に変えることはできないが、そうであっても「貧困」から抜け出す方法は、実際のところあるのではないか。おまえは現実を知らないだけと言われるかもしれないが、少なくも高校までは全部公立ならなんとかなる。「読み書きそろばん」さえしっかりやれれば、この国ではなんとかなると思うんだけどなあ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする