9月10日(土)・11日(日) 翔鷺祭ライブ喫茶@本校4F第二講堂
☆ 星野高校文化祭(星華祭)も同日程です
10月2日(日) 「吹奏楽秋の男祭り2016」@和光市民文化センター
11月3日(祝) 「にじの家ふれあい祭り」@社会福祉法人にじの家
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11月3日(祝) 「にじの家ふれあい祭り」@社会福祉法人にじの家
第三段落〈 20~27段落 〉 ヨソ
20 外の世界は「ウチ」に対しての「ソト」であり、この二つは関連性があるが、よく考えると日本人には、「ソト」の世界のはるか向こうにさらに「ヨソ」の世界があることに気づく。
21 外国では、現地の人間は日本人にとってウチの人間でも、ソトの人間でもない。自分の周りにいるのはすべて自分とは無関係なよそ者である。外国の空港に降り立つやいなや、〈 「世間」が一瞬のうちに消滅し 〉、行動抑制のたがが外れてしまう。
22 パリやローマの高級店でブランド品を買いあさったり、高級レストランで食事中に大勢で騒いだりして現地の人々が眉をひそめようがお構いなし。「旅の恥はかき捨て」とばかり、傍若無人な振る舞いをする一部の日本人の行動は、〈 まさにこれである 〉。
23 〈 同様に 〉、日本の中でも最近の若者の一部では、この「世間」の存在が希薄になってきているという観察もできる。通勤電車の中で化粧をしたり、朝食代わりの菓子パンを頬張ったりする若者、ドアの横でいちゃつく若いカップルなど、周りの視線など全く気にしていない様子である。
24 ゼミの学生にきいてみたところ、彼らが気にするのは基本的にはウチの人間、とくに「友達」の評価であって、「世間」という意識はあまりないという答えが即座に返ってきた。
25 ある学生がこんなことを話してくれた。
26 「自分は『世間体』といったものはあまり気にしていない。もし大学を卒業してきちんと就職もせずフリーターになったとしても、そんなライフスタイルに自分が納得でき、周囲の友達もそんな自分を受け入れてくれれば、別に恥ずかしいとは思わない。親はそんな自分を見てきっと『世間体が悪い』と思うかもしれないが……。」と。
27 〈 これ 〉を世代間のギャップと取るべきか、日本人の考え方の変化と取るべきか難しいところだ。
Q17「「世間」が一瞬のうちに消滅」とあるが、「世間」が「消滅」するとは、どうなることか。(30字以内)
A17 自らの行動を抑制する「世間の目」を全く意識しなくなること。
Q18「「世間」が一瞬のうちに消滅」とあるが、なぜ外国では「世間」が消滅してしまうのか。(30字以内)
A18 日本人は、外国を、自分と無関係なヨソとして把握するから。
Q19「まさにこれである」とあるが、どういう状態のことか。
A19 「世間」が消滅し、行動抑制のたがが外れてしまった状態。
Q20「同様に」とあるが、何と何が「同様」なのか。(35字以内)
A20 外国で傍若無人の振る舞いをする日本人の行動と、最近の一部の若者の行動。
Q21「これ」とは何か。(30字以内)
A21 最近の若者にとって「世間」の存在が希薄になっていること。
ウチ 世間 ソト ヨソ
外国での日本人 〈 外国=ヨソ 〉
「世間」意識を失う
↓
傍若無人・たががはずれる(緊張・規律を失う)
∥(同様に)
最近の若者
「世間」意識の希薄化 〈 ウチ以外=ヨソ 〉
↓
周りの視線を気にしない行為
Q22 日本人にとって「ソト」とはどのような範囲か。「ヨソ」との違いを意識して説明せよ。(50字以内)
A22 自分のとっての「ウチ」を含みつつ、
状況によっては「世間」になる可能性をわずかでも想定できる範囲。