水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

反復

2019年01月21日 | 学年だよりなど

  学年だより「反復」


 近年、スポーツトレーニングの分野では、インナーマッスルをいかに鍛えるかが重要な課題になっている。インナーマッスルを鍛えると、どういういいことがあるのか。
 アウターのマッスル、たとえば上腕二頭筋(力こぶ)や大胸筋(胸板)を鍛えると、パワーがうまれ、見た目もムキムキになる。
 インナーマッスルが鍛えられたとしても、そのように見た目が大きく変化することはない。
 しかし、プレーの質はあがる。関節が安定することで、怪我もしにくくなるし、アウターマッスルの力をより強く、より効率的に発揮できるようになる。
 身体のバランスがよくなり、瞬間的なキレのある動きができるようになる。
 そういう選手は、歩いているだけでも美しく見える。
 勉強の「インナーマッスル」も存在する。
 インナーマッスルを鍛える、もっとも手っ取り早い方法は「反復」だ。
 同じことの「繰り返し」に意味があるのだろうかと、疑問をもつかもしれない。
 しかし、人間は「まったく」同じことは二度やれない。


 ~ 反復すればするほど、同じことなんて、一つもないことが分かります。
 同じことを、2回する方が、はるかに難しく、むしろ不可能です。
 見た目にあきらかに違うことをすると、かえって同じことをしてしまいます。
 一見、同じことを繰り返すから、一回一回が違うことに気付けて、楽しむことができるのです。
 反復の面白さを知っている人と、まだ気付いていない人の2通りに分かれます。
 「反復が退屈」と考えている人は、反復が好きではない人ではなくて、まだ反復の面白さに、気付いていないだけなのです。
 あらゆるスポーツにおいて、トップアスリートの共通点は「反復好き」ということです。
 「あんなにコツコツ反復して、偉いですね」と言います。
 実際には、反復することが、面白くなっているのです。
 反復が続くと、継続力になります。
 継続力をつけるには、反復の面白さに気付くだけでいいのです。
 反復の面白みを知ってしまうと、反復せざるを得なくなります。
 それが、「あんなに練習して、あの人は偉い」ということの仕組みなのです。
                   (中谷彰宏「メンタルで勝つ方法」ボウリングマガジン12月号) ~


 勉強のインナーマッスルを鍛えると、どういう良いことがあるのか。
 運動のインナーマッスルと同じで、物理的な見た目に大きな変化が生まれるわけではない。
 でも、よく見ると、なんとなく少し余裕があるように見える、顔がいきいきとして見える、というような変化となって現れる。
 1時間目から6時間目まで集中して授業が受けられ、放課後の部活でもいい練習ができる。

コメント
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