水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

12月8日

2009年12月08日 | 日々のあれこれ
 ドラマが好評だそうなので、村上もとか『Jin~仁~』を読み始めた。
 村上もとかと言えば、『龍~RON~』が連載されてた時代のオリジナルは毎回きちっと買って読んでいた。
 1巻を読み始めると『龍』時代のワクワク感が甦ってくるではないか。
 残り10巻ぐらいを大人買いするぐらいの財力を今もってはいるが、一気読みはもったいないので、ちまちま読むことにした。
 脳外科医の南方仁が江戸にタイムスリップしてしまい、そこで葛藤しながらも自らの医療技術を駆使して江戸の人々を救い、いろんな人と知り合い、またあらがいがたい大きな歴史の渦にまきこまれていく物語だ(ろうな、展開は)。
 南方が、幕末の文久2年(1862年)に来てしまったことに気づき「おれは138年前にきてしまったんだ」というセリフがある。
 今からだと148年前ということになるが、驚いたのは「わずかそれだけ遡ると幕末になるんだ」ということに気づいたから。
 歴史小説の読者は年配の方が多いが、描かれている時代への親しみやすさが大きいのではないか。
 昔はこんなこと絶対考えなかったけど。
 40数年生きてみると、150年弱なんてほんの少し前のことでしかない感じがしてくる。
 150年遡っただけで、ちょんまげしたり、着物着たりしてたのだ。
 ドラマのHPを調べたら、咲さんという魅力的な登場人物を綾瀬はるかちゃんが演じているではないか。
 なんとすばらしいキャスティングであろうか。

 今日は12月8日。
 70年前の今日、日本は欧米列強に宣戦布告した。
 ほとんど現代史だ。
 生まれる少し前だ。
 それにしては、年々報道が減っているような気がするが、だいじょうぶか?おれら。
 
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『なぜド素人経営者の焼肉屋は繁盛したのか?』

2009年12月07日 | 日々のあれこれ
 「たむけん」のネタは見たことないけど、本屋で何気なく手に取ったらやめられなくなった。
 事情があって義母の焼き肉店を引き受けることになった「たむけん」は、素人であることが自分の強みと、「思い立ったらすぐ行動」「イチから勉強」の気持ちで経営に取り組み、紆余曲折を経て店を立て直すばかりか、3店舗に拡大し繁盛に導いた経験から得られたあれこれをまとめた本だ。(おお!一文で破綻無くまとめられた)
 「すぐ行動せよ」「プラス1のサービス」など10箇条にまとめられた哲学は、本人は素人と言うが、経営の神様的な人が見てもたぶん太鼓判を押す内容だろう。
 そして一冊を通して述べられているのは「人こそすべて」という考えだ。
 「たむけん」が従業員を採用するときには、「シュっとしてて、声が大きい」人かどうかが基準だという。
 商売柄たくさんの人と、とくに若者と接するが、この基準はかなりテッパンだと思う。
 そして最終的には人がすべてであるという点も。
 楽器が上手でも、たとえば本番に遅れてくるようでは信頼は得られない。
 きちんとあいさつできる、返事ができる子は上手になる。 
 勉強にしたって、入学段階で学業面に心配があっても、素直で地道な子はいくらでも成績があがる。
 残念ながら逆の例もけっこうある。
 素人かどうかに関係なく、成功する人は同じ原則で行動しているのだ。
 そしてその原則は、別に特別なものではなく、聞けば誰もが納得するものだ。
 それをちゃんとやれるか、徹底してやれるか。
 わかってはいるんだよなあ … 。

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『やればできる』

2009年12月05日 | おすすめの本・CD
 勝間和代さんの新刊を一気読みした。
 勝間さんの言いたいことはよくわかったつもりだ。
 「やればできる。ただし、やらないとできないという現実から目をそらしてはいけない」
 「人間は弱い。環境の力、外部の力は大きい。一人ではやり続けられない。だからみんなでやればいい。」
 ふだん生徒さん方にどんだけ同じことを言っているか。
 去年も3年生にアジった。
 受験は団体戦だ、と。
 実際、それを実践してくれた子は多い。
 家に帰ると遊んでしまうからと学校に残って勉強してた子たちは、それなりに続けることができたはずだ。
 学校でやって、その後マックで毎日勉強したというRくんは、いい結果を出した。
 ただし、やる子とやらない子とがいるのも事実で、その違いがどこにあるのかがわかれば、勉強のさせ方も上手になるのだろうか。
 ふりかえって自分自身はどうか。
 本を読んだ直後はやれる気になるのだ。
 続かない原因は、勝間さんが言われるように一人でやろうとすることかな。
 みんなでやるシステムをどうやって作るかが大事だ。
 向山先生の教育技術法則化運動が、サークルをつくることを最も重視したのも、同じ理由からだと今思う。
 部活はどうだろう。
 これこそ、団体戦で毎日やっているのだから、もっとやれていいはずだな。

 
 
 
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カット

2009年12月04日 | 日々のあれこれ
 乃南アサ「姉と妹」という小説の一節が授業用の問題集に載っていて、試験問題を作っていたのだが、どうも違和感を感じる部分があって元の本にあたってみたら、案の定カットの仕方に問題があった。
 市販の問題集は、一問あたりのスペースが決まっているから、たしかに小説を問題化するのは大変だとは思う。
 入試問題を作っていても、そこが一番大変だ。
 小説を入試の問題にすること自体に問題があるのではないかという、根本的な疑問がわいてきてしまう。
 でも、つくるならもう少しきちっとした仕事してほしいなあとも思う。
 なので、カットされてる部分も復活させて、応用問題的なものをつくった。
 さっき、もどってきた答案をみたら、けっこう苦労した様子が感じられた。
 小説の一部分をカットして読ませるとか、コンクール自由曲を時間にあわせてカットするとか、普通の感性では考えられない仕事をしている。
 いつかばちがあたるかもしれない。

 
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曲がれ!スプーン

2009年12月03日 | 演奏会・映画など
 評判の良いお芝居を映画化した作品には心ひかれる。
 なんといっても前に「キサラギ」にはぶっとんだし、世の中にどれだけあるかわからない面白いお芝居のエッセンスにふれることができる気がする。
 それにしても、演劇というジャンルにも、音楽と同じでたくさんの人がかかわっている。
 1万円近くのチケットが、しかも一ヶ月くらい公演期間のあるお芝居があっっという間に売れてしまう作品があるけど、どこにそんなたくさんの演劇ファンがいるのだろうと不思議に思うほどだ。
 東京だからかな。
 ちょっと無理すれば観に行けるところに住んでるから、宣伝をみてるだけで文化的な気分になれるが、故郷にいたらたぶんこの映画の「曲がれ!スプーン」さえ見られなかったかもしれない。
 で、作品はお芝居のセリフをそのまま映画化した部分が多いのかなと思われるものだった。
 だから映画的には物足りない部分はある。
 でも作品のもつほのぼのとした部分を、長澤まさみちゃんという存在そのもので雰囲気をつくってくれる女優さんが、うまく表現してた。
 「イングロリアスバスターズ」も「母なる証明」もたぶん良い映画なんだろうけど、観た後に気分よく帰りたい派としては、こっち系の方がいいな。
 定演のお芝居も、心あたたまるものを目指したい。
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