三浦知良 Ｊリーグ

キング・カズのジャージを織り込んだコレクティブル。彼は、いずれサッカー界の重要なポストに就くと思われ、その時に、こうした現役時代のコレクティブルが再び人気を博すのではないかと密かに期待している。

人間動物園 連城三紀彦

「戻り川心中」のあまりの面白さに、同時に買ったもう１冊も、期待をふくらませながら続けて読んだ。作風などは全く違うが、こちらも紛れもない傑作だと思う。「誘拐」というテーマを扱ったミステリーだが、「誰が誘拐されたのか？」という、誘拐事件の基本中の基本のところに意外な結末が隠されている。文章の面白さとミステリーとしての面白さを両方持っている点も「戻り川心中」と同じである。本書を読み終わって、何故本書に「人間動物園」という題名がつけられているのかを考えさせられた。どうしてこのような題名なのか確かなことは正直判らないが、本書が「人間観察」の産物であるということと、人間の愚かさを直視していることの２点は確かであり、その辺を「動物園」と表現したのではないかと思う。（「人間動物園」連城三紀彦、双葉文庫）