これは、ベーブ・ルースが実際に試合で使用したバットの一部を埋め込んだ、コレクティブルである。木製の破片に、NYヤンキースのマークの焼き印をつけてある。ベーブルースのコレクティブルは、野球関係のコレクターにとっては、最も人気のあるものの1つである。写真も、いかにもという感じのセピア色のものが使われており、派手さはないが、美しい1枚である。
テニスの名プレーヤー、ピート・サンプラスのウェアをあしらったコレクティブル。4大大会優勝14度(歴代1位)、通算286週世界ランキング1位(歴代1位)と、記録を見る限りは、史上最高のプレーヤーといっても過言ではないだろう。彼は、史上最高のオール・ラウンド・プレーヤーと呼ばれているらしいが、なんと言っても、彼のプレースタイルの特徴は、試合中に、口を半開きにして、舌をペロペロする顔の表情にある。彼の同時代のスーパースターであるマイケル・ジョーダンも、時折舌を出してプレーしていたことから、「真の天才プレーヤーは試合中に舌を出す」とか「舌を出しながらプレーすることで集中力が高まる」といった話を聞いたことがある。
2000年のワールドシリーズは、NYメッツ、NYヤンキースというNYに本拠地を置く2球団による戦いだった。メッツの本拠地球場のシェイ・スタジアムとヤンキースの本拠地球場ヤンキー・スタジアムが地下鉄で行けるところから、両球団の対戦はサブウェイ・シリーズと呼ばれるが、この年初めて、ワールドシリーズの決勝戦で両球団が対決するという「サブウェイ・ワールド・シリーズ」が実現したのである。これは、そのシリーズを記念して作られたコレクティブルである。両脇に、メッツのスター、マイク・ピアッツァ、ヤンキースのスター、デレック・ジーターの写真があしらわれ、中央に試合で使用された「ベース」が埋め込まれている。このベースが何塁のものであるか、実際にワールド・シリーズの時に使用されたものかレギュラー・シーズン中に使用されたものであるか等は不明だが、NYの野球ファンにとって、両球団による再度のワールドシリーズ対戦は夢の1つであり、これはそれに思いを致す格好のコレクティブルとなっている。