ウィリアム・マポザー ＬＯＳＴ イーサン・ロム サイン

ＬＯＳＴでイーサン役を演じたウィリアム・マポザーのサイン。ＬＯＳＴでの演技はとても印象深かった。これまでの出演作は、映画のミッションインポッシブル２，ＴＶドラマのＣＳＩ等で、それほど多くないが記憶に残る俳優だ。但し、サインの方は、字が小さすぎて、貧相である。

ミルク 大道珠貴

２００３年の芥川賞作家、大道珠貴の短編集。書評などでは大変好評なのだが、作者のファンによるレビュー等を読むと、辛口の評が多く、意見が割れている作品のようだ。私個人としては、読むのがややつらい感じだった。これはこの作品に対する批判というよりは、本を読むということが楽なことばかりではないということを気づかせてもらったという感じだ。端から見るとかなり深刻な状況にある若い女性がその状況をどのように内面的に乗り越えていくかが一人称で書かれている作品群なのだが、どうも読んでいて気分が落ち着かない。内面の動きの表現は、ストレートかつ的確で判りやすい。自分も若かった頃はこうした判りやすい考え方で、いろいろ乗り切ってきたんだったのかなぁと考える。ただ、あっけらかんとしているだけなのかもしれないとも思う。基本的には内面が試される事件が起こるわけでもないが、人の日記を読まされているような居心地の悪さにつきまとわれた。（（ミルク」大道珠貴、中公文庫）