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佐藤翔治 サイン バドミントン全日本代表
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黄金の王・白銀の王 沢村凛
素晴らしい小説である。上橋菜穂子の「獣の奏者」に劣らない面白さであった。本書も「獣の奏者」も異世界ファンタジー小説という範疇に入るのだろうが、このジャンルでこれほどまでに面白い作品が次々と生まれているのには驚かされる。本書は、若い主人公2人が長年の恩讐に立ち向かい、様々な思いを秘めながら、次から次へと訪れる危機を乗り越えていく話で、主人公達の倫理観・意志の強さに感服しながら、一緒に荒波を越えていくような体験ができる。最後のさらりとした終わり方も、かえって大変好ましく感じられるのが不思議だ。(「黄金の王・白銀の王」沢村凛、幻冬舎)
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