ピツバーグ・パイレーツの伝説の強打者ラルフ・カイナーのサイン。1946年にデビューした年にいきなり本塁打王になり、その後7年連続でホームラン王を獲得した。まさに、大リーグ史上にとどろくホームランバッターだった。但し、その後で故障が続き、わずか9年で引退という悲運のバッターでもあり、その成績のすごさに比べて知名度は今一つだ。平均的な年数現役を続けられていたら、記録的にはベーブルースを抜いていただろうというのが、もっぱらの評価である。もちろん、地元パイレーツでの人気は根強いらしい。野球殿堂入りを果たし、彼の背番号4はパイレーツの永久欠番である。サインは、所々に年齢からくる震えが見られるものの、無駄のない揺るぎない形状の美しさが実に素晴らしい。
大リーグの往年の名プレーヤー、ビリー・ウイリアムズのサイン。最後の1年班はオークランドに移籍されたが、それ以外の現役時代の大半をシカゴ・カブスで通した、フランチャイズ・プレーヤーといっても良いだろう。打率などはあまり高くないが、通算本塁打426,通算安打2711は立派だ。タイトルは、新人王、首位打者1回など。1983年に野球殿堂入りを果たしている。サインの形が美しい。