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涼宮ハルヒの憂鬱 谷川流
アニメ化・映画化・ゲーム化されている非常に有名なライト・ノベルのシリーズ第1作目。中高年が読むような本ではないと思いながらも、それだけ人気を博しているのには理由があるはず、その理由とは何だろうということで、思い切って読んでみた。
やはり人気があるだけあって、大変面白く、一気に読んでしまった。普通だと思っていたことが普通ではなく、尋常ではないと思っていたことが一番真っ当だった、という逆転した真実が徐々に明らかになっていく過程が実に面白い。それから、全編がひとりの主人公の視点で統一されていながら、ストーリーが大変判りやすいのも良い。複数の語り手が交互に出てきて話しを進めていく手法が最近蔓延していて苦々しく思っている者としては、こうしたシンプルなスタイルを貫き通した本は嬉しい。仕事で文章を書くことがある者として、このスタイルの方が数段難しいことは想像がつく。
本作には既に続編が8作ほど出ているとのこと。本編のラストの収まりが大変良いだけに、同じようなシチュエーションでそんなに話が続くのだろうか、何か新しい状況に進むのだろうか、といった疑問が沸いてくる。すでに刊行済みではあるが、どんな展開が待ち受けているのか、まだ知らないのが幸運に思えてくるほど楽しみだ。ということで、当面は、本作の残りの8つの続編をどういうペースで読んでいったらよいかということが悩ましい。(「涼宮ハルヒの憂鬱」谷川流、角川文庫)
やはり人気があるだけあって、大変面白く、一気に読んでしまった。普通だと思っていたことが普通ではなく、尋常ではないと思っていたことが一番真っ当だった、という逆転した真実が徐々に明らかになっていく過程が実に面白い。それから、全編がひとりの主人公の視点で統一されていながら、ストーリーが大変判りやすいのも良い。複数の語り手が交互に出てきて話しを進めていく手法が最近蔓延していて苦々しく思っている者としては、こうしたシンプルなスタイルを貫き通した本は嬉しい。仕事で文章を書くことがある者として、このスタイルの方が数段難しいことは想像がつく。
本作には既に続編が8作ほど出ているとのこと。本編のラストの収まりが大変良いだけに、同じようなシチュエーションでそんなに話が続くのだろうか、何か新しい状況に進むのだろうか、といった疑問が沸いてくる。すでに刊行済みではあるが、どんな展開が待ち受けているのか、まだ知らないのが幸運に思えてくるほど楽しみだ。ということで、当面は、本作の残りの8つの続編をどういうペースで読んでいったらよいかということが悩ましい。(「涼宮ハルヒの憂鬱」谷川流、角川文庫)
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