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孤宿の人(上・下) 宮部みゆき
前月末に気の重い海外出張を済ませ、気持ちがスッキリしたところで、前から読もうと思っていて読めずにいた少し長めの作品を読んでいるのだが、別のことで身の回りがばたばたしていてしまって、なかなか読書が進まない。それでも本書は、通常の睡眠時間を大幅に削って読んでしまった。本書には、故児玉清氏の解説が巻末に掲載されている。彼の解説は、本に対する愛情と作者への配慮からか、甘口すぎるきらいがあると思っているが、本書の解説は、それがちょうど良いと思えるくらいに的を射ている気がした。正に、解説に書かれている通り、「筆一本で架空の藩を作り出してしまう力量のすごさ」「文章の美しさ」に圧倒されてしまった。ここまで練りこまれた構成、美しい描写、ドラマチィックなストーリーの3つがあってこそ、本当に心を打つ小説と言えるのだと思う。ほとんどの登場人物が、読者がその人物に感情移入できるまで理解できたと思った直後に次々に死んでいくという非常に凄惨な悲しい話のはずなのだが、読後の心に残るものが非常に美しいと思える、そんな体験は初めてだった。(「孤宿の人(上・下)」 宮部みゆき、新潮文庫)
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