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延長戦に入りました 奥田英朗

著者のスポーツものエッセイ集を読むのは本書で2冊目だが、前に読んだ本よりも本書の方が数段面白く感じた。スポーツの本来の見方から少し外れた見方をした著者の視点が面白いし、なによりも文章が面白い。私自身、著者同じようなことを考えたりしてはいるのだが、それを文章にして表現するだけでこんなに面白い話にしてしまうその文章の力に感心してしまう。「あいまいな日本と優勢勝ち」とか「野茂の大リーグ挑戦と日本のナショナル・パスタイム」などは、よく言われていることのようだが、何だか新鮮な意見を読んでいるような気がした。(「延長戦に入りました」 奥田英朗、幻冬舎文庫)

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