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万能鑑定士Qの事件簿ⅩⅠ 松岡圭祐

本シリーズを読み始めたのが昨年の夏。本書が刊行されたのが昨年8月ということなので、こつこつ読み進めてきて、ようやく読み始めた時点に追いついたことになる。それから既に2巻刊行されているので、完全に追いつくまであと少しというところだ。ストーリーの方も、何冊か過去の事件を扱ったりしていてスピードダウンさせていたが、本書に至って大きく動き始めた感がある。既に本書以降に2冊が刊行されていて、あと1冊でシリーズは一応の区切りを迎え、最新作で新しいシリーズに衣替えされる。新シリーズがどのように本シリーズと違うのかは次の次の作品のお楽しみとして、まずは次のシリーズ最終話にどのような仕掛けがなされているのかを期待したい。本書の内容としては、鑑定士という本来のシリーズ本来の性格からやや離れ、敵役のトリック崩しというミステリー要素の強い作品になっている。(「万能鑑定士Qの事件簿ⅩⅠ」 松岡圭祐、角川文庫)

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