goo

虚像の魔術師 東野圭吾

著者の本は新刊をみつけたら中身を見ずに反射的に買ってしまうという感じだが、本書については、既刊の単行本と内容が一緒で、題名だけが変わっているとは知らずに買ってしまった。帯の部分に「単行本2冊分」という文字は見えたのだが、それが既刊の単行本2冊の内容をそのまままとめたものということだとは全く思わず、ただ抽象的な分量の話だとばかり思ってしまった。悔しいので、文庫化にあたって初出の短編が1つでもないかと思ってみたが、残念ながらそうしたおまけは1つもついていないようだ。中身を見ないで買ったこちらが悪いのは承知の上で言わせて貰えば、文庫化や出版社の都合などで題名を変えるような場合は、「フォントいくつ以上の文字でその旨を記載すること」という業界ルールか何かを作って欲しい。読んだことのある本なので感想は書かないが、「新しい作品が読める」とカラ喜びしてしまった無念だけはここに記しておきたい。(「虚像の魔術師」 東野圭吾、文春文庫)

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )