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あの日 小保方晴子

STAP細胞の事件の顛末を、小保方さん自身が語った本書。事件直後の報道では、小保方さんの言い分はほとんど報道されなかったので、もうはっきりさせる気持ちが彼女にはないのかと思っていたが、ようやく彼女の反論を読むことができた。最初の方の学生時代の記述は少しダルいなぁと思ったのだが、あれよあれよという間に話は事件の核心に。彼女の研究生活の流れを辿ることで、事件の全体像がはっきりと理解できるし、そこにはかなりの説得力がある。本書でほとんど全ての責任があると告発された人物からの反論が期待される。読んでいるとこの人は本当に研究の好きな一人の人間なんだなと感じる。もう無理だとは思うが、できればまた研究が出来るようにしてあげたい気がする。(「あの日」 小保方晴子、講談社)

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