goo

オンライン講義 火星について

いつもの天文学入門の時間帯で「火星」についての講義を視聴。まず火星の基本知識としては、地球型惑星の1つで太陽からの距離が地球の1.5倍、太陽から受け取るエネルギー放射が地球の40%程度、半径は地球の半分で質量が地球の10%、質量が小さいために地表や大気には水がほとんど存在しない(大気の大半は二酸化炭素)、地表の平均気温マイナス60℃、衛星はフォボスとダイモスの2つ、など。続いて1960年代から現在までの火星探査の歴史。火星探査機の着陸に成功したのはロシア、アメリカ、中国の3か国による11回で、最新のものは2021年2月アメリカのMars2020という探査機が地形や岩石の調査、古代生命の痕跡調査などを実施。日本も1998年に探査機「のぞみ」を打ち上げたが水力不足などで失敗したとのこと。但し2024年には日本のJAXAによる「MMX」というフォボスに着陸してサンプルを持ち帰る計画が進行中で、これが成功すると世界初の火星由来の物質の持ち帰りという快挙達成になるという。火星についてはまだ謎が多く、昔あった大気や磁場が今ないのは何故か、昔あった水はどこにいったのか(蒸発して大気外?氷になって地下へ?)、この2つが特に大きな謎で、色々仮説はあるが決定的な証拠がないらしい。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )