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オンライン講義 宇宙論16

今週は前回に引き続きブラックホールの話の2回目。共通画面でブラックホールの最新映像を見ながら、何を読み取れるかという解説を視聴した。最初の映像は、アメリカのNASAが作成したという映像。ブラックホールの存在というのは現段階では理論的帰結として一番蓋然性が高い仮説だが、このNASAの画像は「近くまで行ってここまで見えたら証明されたと言っていいだろうというイメージ図」とのこと。色々な情報が盛り込まれたシミュレーション映像で色々なことがわかるが、一番の肝は、真横から見た時に重力レンズ効果でブラックホールの裏側が映り込む現象が明確に捉えられるかどうかが、存在証明のポイント。次に現時点での実際の最新映像を見ながら、NASAのイメージ図との比較でどこまで見えているかを検証、もう少しでブラックホールだと確認できる惜しいところまで来ている感じがよくわかった。一連の話と映像で、観測結果と理論の両輪で少しずつ真相に近づいている宇宙論研究のスリリングな現場を目撃しているようで、大変面白かった。次回は今一番ホットな領域である「そもそも相対論は恒常的に正しいのか」という重力理論見直しの最先端研究について。
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