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ななみの海 朝比奈あすか

初めて読む作家。児童養護施設から高校に通う主人公の高校生活を描いた作品。ごく普通の高校生で、大きな事件もといえば、親友の2泊3日のプチ家出騒動とか、後輩の中学生が警察に補導されたりといったところ。そうした日々の中で、周りの人間の行動や言葉に動揺したり怒ったり励まされたりしながら、自分の将来を見つめ進路を決めていく様が克明に描かれていく。非常に静かな小説だが、重く心に残る一冊だった。(「ななみの海」 朝比奈あすか、双葉社)
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