書評、その他
Future Watch 書評、その他
グレッグ・グランバーグ 衣装 パークマン HEROES
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スティーブ・サックス サイン MLB NYヤンキース
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ジーン・ワルツ 海堂尊
これまでの作品ではストーリーからにじみ出てくる程度だった「現代医療の危機」「医療行政の問題点」が、本書では、冒頭からストレートに語られていて少し面食らうが、そのうちにいつもの作者らしいスピード感あるストーリーが展開されていく。物語の最後に主人公がメディアを利用して医療の危機を訴える場面は、まさに、小説という媒体を通じてそれを訴える作者の姿と重なる。また、本書を読んで、作者が作家として成功しながら、何故現役の医者を続けているのかも判ったような気がする。「チームバチスタ3部作」とは違うシリーズになるのかどうか判らないが、本書の主人公は、前作「医学のたまご」の主人公のの母親のようで、そういう意味では、すでにシリーズ化されていると言えるかもしれない。そうなると、本書で名前が登場する「医学のたまご」の主人公の双子の兄妹(姉弟)である忍の話も当然期待されるところである。(「ジーン・ワルツ」海堂尊、新潮社)
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本屋大賞 反省
昨日予想した2008年本屋大賞は、「ゴールデン・スランバー」伊坂幸太郎でした。1位から10位のノミネート作品のうち、この本だけ読んでいなかったので、昨晩早速購入しました。これから読むのが本当に楽しみです。個人的に好きだと書いた3冊は、3位、5位、7位とまあまあでした。対抗馬とした「サクリファイス」は2位と大健闘。但し本命とした「カシオペア」は10位でした。「上下2冊なので売上に貢献する」と書いたことを恥ずかしく思います。反省しています
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ドン・マッティングリー ユニフォーム MLB
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2008年本屋大賞 直前予想
明日「2008年本屋大賞」が発表になります。この賞は予想が難しいのですが、余興として私の事前予想を披露しておきます。
本命:「カシオペアの丘で」重松清
やや冗長だが「泣かせる」重松節が炸裂。上下2冊本なので、売れ
れば本屋さんの売上への貢献も大きいという気持ちが働くかも。
対抗:「サクリファイス」近藤史恵
昨年の大賞発表直後に出たというハンディがあるが、有力候補であ
ることは間違いなし。知り合いの書店員が1票入れたと言っており、
どこかの本屋で今年の本屋大賞はこれで決まり」というPOPを見
かけた。出口調査では1位というところ。
アナ:「映画篇」金城一紀
「有頂天家族」森見登美彦
「赤朽葉家の伝説」桜庭一樹
私が気に入った3作。どれも傑作です。
本命:「カシオペアの丘で」重松清
やや冗長だが「泣かせる」重松節が炸裂。上下2冊本なので、売れ
れば本屋さんの売上への貢献も大きいという気持ちが働くかも。
対抗:「サクリファイス」近藤史恵
昨年の大賞発表直後に出たというハンディがあるが、有力候補であ
ることは間違いなし。知り合いの書店員が1票入れたと言っており、
どこかの本屋で今年の本屋大賞はこれで決まり」というPOPを見
かけた。出口調査では1位というところ。
アナ:「映画篇」金城一紀
「有頂天家族」森見登美彦
「赤朽葉家の伝説」桜庭一樹
私が気に入った3作。どれも傑作です。
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ジョニー・ベンチ サイン MLB
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グレッグ・グランバーグ エリック・ワイズ サイン エイリアス
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アーモンド入りチョコレートのワルツ 森絵都
ピアノの名曲が巧みに効果をあげている短編が3つ収められた本書。低い年齢層を意識した作品という感じだが、表題作などは、主人公である語り手の周りの大人たちに関心を向けて読めば、私のような年配者が読んでも違和感はない。特に、2作目の「彼女のアリア」は、最も短い作品だが、読者の年齢層を超えた普遍的なテーマで、最も面白かった。(「アーモンド入りチョコレートのワルツ」森絵都、角川文庫)
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ソニア・ウォルガー CSI ジェーン サイン
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映画篇 金城一紀
独立した短編のそれぞれの主人公や舞台が、別の短編に少しだけ登場したりしていくことで、ゆるい関連を形成する、今流行の形式の短編集なのだが、読み終えて、そのような工夫とか小説上のテクニックなど、どうでも良いことのように思えた。そのくらい最後の話「愛の泉」が、面白くて感動的なのだ。おばあちゃん思いの5人の孫たちが、意気消沈したおばあちゃんを勇気付けるために奮闘するという話だが、孫たちのキャラクターの面白さ、最後の「あれれ」というオチ、最後に登場人物のその後を簡単に紹介していく終わり方等、正に最高に面白い映画を観ているような気分だった。上映会に他の短編の主人公が集まってくるさりげない文章もいい。最初の短編が、著者の「GO」を想起させる重たい話で、やや身構えて読み始めたのだが、このように心温まる話が最後に待っているとは思わなかった。意外でもあり、救われるようでもあり、やはり作者はすごいと再認識させられた。(「映画篇」金城一紀、集英社)
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フランシス・チョウ LOST Dr.キャンドル サイン
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サム・アンダーソン LOST バーナード サイン
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世界のエイプリルフール・ジョーク集 鈴木拓也
文字通り、世界のエイプリルフールのユニークな「偽ニュース」を集めた本書。気軽に1つ1つ楽しめるが、これだけの量になるとかなりの読み応えがあって、読み飛ばすという感じでなく、発信先を比較してみたり、掲載された年の状況を思い起こしてみたりすると、いろいろ別の楽しみ方もできる。本書には、いろいろな国のいろいろなメディアのジョークが100近くも掲載されているが、その中で「東京新聞」の質の高さが図抜けているのが印象的だ。大変面白いと思ったのが「シマウマ」「10人制サッカー」「牛の知能」「不定時制」の4つなのだが、何とそのうち3つが東京新聞の記事であった。朝日新聞もかつて「エイプリルフール記事」を掲載したのだが「不謹慎」との批判から2年で取りやめたそうである。東京新聞の「センスの良さ」と「熱意・勇気」に「あっぱれ」マークを贈呈したい。(「世界のエイプリルフール・ジョーク集」鈴木拓也、中公新書)
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夕萩心中 連城三紀彦
昨年読んだ文庫本のベスト1「戻り川心中」には、著者の代表作「花葬シリーズ」8編のうちの5編が収録されていた。本書は残りの3編が収録されている。もっと「花葬シリーズ」が読めるというそれだけでも大変嬉しい。また、本書には、著者の異色作「陽だまり課事件簿」という短編3作も収録されている。まず、「花葬シリーズ」3編の方は、読み終えて、やはり本シリーズがミステリーの傑作であることを再確認した。表面的な事件の表層、いろいろな周辺事情等から浮かび上がってくる思いがけない事実という重層構造が、まず読者を楽しませる。それだけでも面白いのだが、本シリーズの場合は、さらにその先に、思いもしなかった意外な別の真相が用意されている。いわば3層構造が本当に見事である。こうしたミステリーの中のミステリーという要素が、叙情的な文章で綴られている。一方、「陽だまり課事件簿」の方は著者の全く違う一面を見せられてややとまどうが、こちらはどことなくおかしくて気軽に楽しめる。しかし、そこで使われているトリックの質の高さには驚かされる。これらの作品を1冊の本にまとめた出版社の企画力に感謝したい。(「夕萩心中」連城三紀彦、光文社文庫)
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