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Future Watch 書評、その他
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暗色コメディ 連城三紀彦
あまりにも突拍子もない話が作品の中盤まで延々と続く。連城三紀彦の作品なので、こうした信じられないような話にも最後には論理的な説明がなされると信じて読み進めるのだが、途中で、作者への信頼もくじけそうになる。それほど、語られる話は現実離れした謎ばかりなのである。ここまで風呂敷を広げて大丈夫なのか?何か恐怖小説のように、謎が謎のまま終わってしまっても、それはそれでいいかなとも思い始める。そして、後半部分をp読み進めていくと、少しずつ突拍子もなかった話に関連が出てきて、最後にはついに論理的な説明がなされる、その技巧にはまさに驚かされる。実際、前半部の謎が多すぎて、最後に果たして全部解明されているのかも検証できないほどだが、おそらく全部説明できているのだろう。さらに作者はその上を行くどんでん返しまで用意してくれている。驚くほどの読者サービス意識を持った作者の究極のミステリーといっても良いだろう。(「暗色コメディ」連城三紀彦、文春文庫)
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ブラフマンの埋葬 小川洋子
どこにもいないはずの生き物が突然登場して突然死んでしまう本書、SFとかファンタジーというよりは、昔よく読んだ記憶のある「不条理」を描いた実存主義の小説のような趣きだ。但し、不条理ではあるがカフカのようなえも言われない不安といったものが描かれているわけでもない。私には何かの習作のように思われた。最後の解説は、作者がこの本を書くに至った体験について述べられているが、これには完全に興ざめである。読者にとっては、不要かつ迷惑な解説なのではないかと思う。(「ブラフマンの埋葬」小川洋子、講談社文庫)
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おまけのこ 畠中恵
「しゃばけ」シリーズの第4弾。毎回の凝った趣向に加えて、主人公の成長を伝えるエピソード、ますます可愛さを増す妖達、深まっていく主人公と妖の絆といった要素が、相変わらずの飽きさせない工夫になっている。今のところ文庫化されているのはこの第4作目まで。私は文庫本よりも単行本で読む方が断然好きなのだが、本シリーズについては、5作目以降を単行本で一気に読み進めていくか、文庫化のペースに合わせてゆっくり読んでいくか、ちょっと迷っている。でも、本屋で見かけたら、つい手にとってしまうんだろうなぁ、と思う。(「おまけのこ」畠中恵、新潮文庫)
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素晴らしい一日 平安寿子
昨年楽しく読んだ「グッドラックららばい」の作者の短編集。作者自身があとがきで「クスッと笑えてちょぴり身につまされるビタースウィートな大人のコメディ」「新世紀のユーモア作家」と評するだけに、結構シリアスなのにどことなく可笑しい話ばかりだ。登場人物は、それぞれダメ男であったり、なんだかピントのずれた女性であったりするのだが、ハラハラしながら読んでいるうちに、そんな主人公の生き方でも「まあいいか」という雰囲気になってくる。とにかく不思議な雰囲気をもった作品群である。人生、そんなにアグレッシブにならなくても、そこそこポジティブであることが大切なんだ、というメッセージのような気がしてくる。「グッドラックららばいい」を読んだ時も、同じような感覚を抱いたことを思い出す。主人公の行動や生き方にハラハラすると書いたが、読んでいると、これから主人公がどうなっていくのかを早く知りたいと思うようになってしまう。特に、ひょんなことから臨終の老人の家出した娘の役を演じさせられる「アドリブ・ナイト」は、何故か文学的香りのするドタバタコメディだが、これが最も面白かった。(「素晴らしい一日」平安寿子、文春文庫)
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ゴールデンスランバー 伊坂幸太郎
2008年本屋大賞受賞作。受賞作ということで、どうしても見る眼が厳しくなってしまうが、それでもやはりいい本であることはたしかである。緻密なストーリーで、描写も克明だがそれでいてテンポが遅い感じがしないのは、さすがというほかないし、読書中の充実感もこれまでの作者の作品のなかでも傑出しているように思える。但し、ストーリーの面白さという点では、作者の他の作品や他の作者の作品でもっと面白いのがあると思う。おそらく今回の大賞受賞は、ここ4年間、複数の作品が毎年上位にランクされ、作者別の得票では圧倒的にNO.1なのに大賞を逃してきたこともあり、どちらかといえば「合わせ技」というか、「これまでの圧倒的な業績に対して」という色彩があるのではないかと思う。(「ゴールデンスランバー」伊坂幸太郎、新潮社)
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