戦後憲法下において、戦争の事実を知らない戦後世代。
この世代は、憲法の言葉がいずれ実現されると将来の社会・世界を捉えていた。
実際に社会に出てみれば、憲法の言葉通りに実現されたことは少なかった。
小生意気な女子学生が「憲法の生存権って、結局プログラム規定よね」と言ったのを思い出した。その子は社会福祉の道に進んだ。
あれから生活保護はどうなったのだろう。貧困にあっても生活保護を受けたがらない。
「自助」と威張っていた首相がいたが、この国は元々自助のお国柄だよ。
あのお方も戦後世代だが、…?まさに自分の言ったとおりに「自助」で落下してしまったが。
しかし国民皆保険は確かに進んだ。だがコロナ禍で国民皆医療ではないことが判った。
医療機関も私企業だった。医は仁術という精神に頼るしかない、という細い現実も知った。厚労省の医系技官は「医は権力」と自らの身の保全に忙しいばかり。
この憲法も色あせてきたが、憲法すら読まない、読む力がない人たちによって、自分都合で解釈されて、みっともなく改正されていくのは何となく寂しい。
年寄りだから静かにしようと思っていても…。
我々戦後生まれの年寄りは、案外今の憲法の基本部分は好きなのかもしれない。
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