この国の現在の劣悪な政治環境を見て、誰かが言った。「あの古い国会議事堂を壊せ!」と。それも一つの抜本的改革であろう。
ともかく、その古臭い国会議事堂のお仕事を家業とする自民党の世襲議員たちを何とかしたいものだ。その一番の典型が元首相のAさんだろう。彼は一番議員数が多い政党の、一番大きい派閥の会長だから、自分に一番政治力があると思っているのではないだろうか。彼は多数決が力だと思っているのだろう。
この単純で傲慢なヒトが幅を利かせる「自・公」政権や、同じように多数決が大好きな「ゆ党」が進める、憲法改正なんてどうも碌でもないような内容で読むと厭になる。
自民党草案の前文を読んだだけで、中身が時代遅れの国家中心主義の野暮ったさで、立派な方々が草案を作成されたのに、一昔前の憲法としか思えない。その程度の改正ならば、アメリカから押し付けられた憲法の方がましかも知れない。
だいたい何が恐いかと云うと、自衛隊を憲法で認めたら、ちゃんと文民統制できるのか、それが一番の問題だと思う。
確か自民党の草案では、第9条の2に「―、内閣総理大臣を最高指揮官とする国防軍を保持する。」とあるが、仮に、元のAさんが、前のSさんが、今のKさんが軍服を着て国防軍を指揮するというイメージがどうしてもわかないのだ。
そんな無理するならば、一応今の憲法は最も進んだ平和憲法で、文面も品がよく、世界に恥ずかしくないと思う。21世紀の今でも、この国の成し遂げた経済成長よりも、唯一誇れるものかもしれません。
ともかく、いつも政治権力の中枢にいないと、落ち着かない、我儘勝手なお坊ちゃん、いやもう立派な還暦を過ぎたお爺さんの顔は見飽きました。まだ傷がつかないうちに、どうぞご立派に引退されることを願うばかりです。
冴えない造形物。実は建物の看板なのです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます