一口で言うと、此の国は「議論しない、させない國」である。
かれこれ10年程前に自由民主党以外の政党がこの国の国家権力を握ったことがあった。正確に云うと、行政権を自民党以外の党が掌握したことがあった。しかし実際に執行権力を握ったかどうか、は解らない。
行政機関の官僚が面従腹背で協力せず、ほとんど実績を残さずに、ほぼ3年間で潰えた。
確かに国民の側から見ても、不慣れな政権運営であった。3年間の実績あるいは成果は、ほとんど無かったかも知れない。
民主党の遺したモノは、官僚の人事を牛耳ろうとして失敗し、八ッ場ダムの工事を突然止めて失敗し、高速道路料金はタダにもならず、東日本地震の対応は、原発を推進した自民党にやらせたかったが、まさに天からの悪い籤を引かされた。
果ては、上げないと言った消費税を上げる方向に舵を切ってしまったバカ者も居た。素人目にも滅茶苦茶であった。
しかし、彼らの恥ずかしい失敗や失策もほとんど表に出た。つまり今の政権に比べてかなり情報が公開されていたのである。そして、マスコミがどういう意図だか解らないが、異常に民主党政権を激しく叩いた。
民主主義と云うモノは失敗は付き物で、金も時間もそれ相応に掛かるものだが、…。長い目で見る政権交代の合理を期待する財界、マスコミ、保守層が育っていなかった。
戦後、此の國は自国の歴史の目を塞ぎ、近代民主制の理解を怠って、経済繁栄に現を抜かしていたツケが回ったのだ、…。近代憲法の存在意義すら理解しない、できない世襲議員がいる。こうした者が、結局国を潰して行くことになる。
近頃、雑草に目がいく。ホソムギかな?よく分からん、…。
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