キキ便り

アメリカ便り、教員・研究者生活、シンプルライフ、自閉症児子育てなど

アメリカでの教職への応募

2007-11-15 09:34:10 | アメリカの大学で教える
 オットの同意も得られたので、初めてアメリカの大学の教員職(Faculty position)に応募することになりました。とはいっても、全米手当たり次第応募するのではなく、この夏引越ししたばかりの私たちがまた引越しすることは到底考えれないので、今住んでいる地域の州立大学への応募です。

 日本の大学への就職も大変でしょうが、アメリカでは採用した人が、5年後にtenure(終身的雇用)をとれる実力があるかどうか見込んでの採用なので、なかなか厳しいものがあります。たとえば、私が現在所属している大学の学部は、その分野で研究業績では全米で4つの指に入るということもあって、tenureを取れる人が少ないのです。私が院に在籍した5年の間に、3人のアシスタント・プロフェッサーが去り、2人がやっと取れたっていうくらい、厳しいものなんです。そのうち1人は1年間、審査を延長してもらって、その間に業績を積み上げたという大変さ...もう1人は、大きな外部資金をもらえたこともあって、順調に決まったみたいです。

 私が今度応募するのは、ここまでレベルは高くないけど、やっぱり緊張しますねー。だめでもともと、っていう気軽な気持で応募しようと思うんだけど、2-3日間続く面接のことや、リサーチトーク、模擬授業など考えただけで、震えてしまいます。

 揺れつつも、まず自分の履歴を簡単にまとめたCover letterを作成してみました。便利な時代で、インターネットでいろいろ調べてみると、どういう内容のことを書いたらいいのか、またやっちゃいけない非常識なことなどについて結構アドバイスが豊富に掲載されているんです。お手本をいろいろと参照にしながら、自分のセールスポイントをいろいろ挙げてみました。あとは、アドバイザーに添削してもらって、できあがりです。

 もしだめでも、次のチャンスまで頑張って業績を積み上げて、再度挑戦しようと思っています。私は、本当に気が弱くて、心配性なんです.....特にアメリカに来てからは、落ち込むことばかりです。でも、失敗ばかりしている人の方が、豊かな人間になれるような気がしますよね。人生は1度しかないんだから、恥も大いにかこうって自分を励ましています。

 
コメント (7)
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