Rate your professorなどのページでは、アメリカの大学教員一人ひとりの学生による評価が一覧できるようになっています。ざっと見てみると、やはりアメリカに移り住んだInternational facultyへの評価は全般的に低いような印象を受けます。もちろん、そういう評価の妥当性も怪しいものだし、そのまま受け取るわけにはいかないと思うんですけど。。。
ただ、読んでいくうちにInternational Facultyへの評価で共通しているように思ったのは、何を話しているのかわからない(アクセントや英語の明瞭さの問題)、Powerpointの棒読み授業といいうことです。
前者については、私も苦労していることなので、努力して少しでも改善するしかありませんよね。そして学生も、いろいろな国の人の英語の発音になれることも必要です。たとえば、最近ではカスタマーサービスなどに電話すると、インド人やヒスパニックの人が応対に出る場合が増えてきました。そういう人たちは、一生懸命コミュニケーションを取ろうとしている場合が多いので、親切に対応してくれるような気がします。同じ移民として嬉しいことです。
後者については、英語の不明瞭さを補うあまりPowerpointに頼りすぎで、授業が平坦に終わってしまう、という危険性です。これは、私もついやってしまうことです。そして学生は、PowerpointのスライドをあとからBlackboardなどでダウンロードすればいいんだから、と授業に来なくなってしまいます。スライドにあまりにも沢山の情報を載せすぎると、授業を聞かなくなってしまうことも起こりうるのです。
それを避けるために、今やっているのは、これです。授業を教える時は、自分のパソコンの前に立ったままじゃなくて、教室の中を少しでも移動しながら、学生に語りかけるということです。英語が母国語でなく、これをやるのはかなり準備が必要です。まずしゃべる内容をある程度頭に入れておかなければなりません。
毎回こんな風に授業を出来ることは、少ないのですが、1回の授業のうち5分でもそういうかたちで授業内容を伝達できることを今、目標にしています。