People pleaserに続いて、もう1つのおまけは、Thick skinという言葉の紹介です。
批判に耐える力とでも訳すんでしょうか?回りの批判や評価に惑わされずに、やっていく精神力みたいなものです。
評価社会のアメリカでは、何をするにしても、すぐ目に見える点数や記述式で評価されます。たとえば、カスタマーサービスに電話した後すぐに、応対した人はどうだったか?という質問がオンラインで送ってくることがあるのです。ウォルマートのレジで、カードを使ってお金を払っている時にも、応対している店員はフレンドリーかどうか、Yes、Noで答えるメッセージが目に入ります。病院、福祉事業、ホテル、レストラン、さまざまなサービス業で徹底的な評価システムを取っています。
大学教員にとっては、それぞれの学期の中間や終わりに、学生へ評価表を渡し(オンラインの場合もある)、その結果は本人だけでなく、学科長などのところにも回されるのです。
私のアドバイザーみたいに、ベテランで大学教員を30年以上を続けている人にとっても、評価表を見るのは嫌なみたいです。そして、Thick skinじゃないと、やっていけないわよ、との諭しです。
行き過ぎると、良い評価を得るために、しぶしぶ努力する人もいるんじゃないでしょうか?学生のご機嫌とりもあるかもしれないですよね。評価が行き過ぎてしまうと、本末転倒にもなりかねません。適度な刺激や動機づけにつながるような、評価のあり方を検討して欲しいです。