「足湯が溶かした2500人の張り裂ける思い
巨大避難所で暮らした名もなき人々のつぶやきと表情を出版」
日経ビジネスオンラインの最新記事です。
震災後の避難所に住んでいる人たちの様子とその苦労がよく分かる記事です。一部を紹介しますね。
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連休中に都内の学生や市民など県外のボランティアが駆け付けて、足湯サービスをしてくれたおかげで、つぶやきカードは連休中だけで100枚以上に上った。ようやく時間ができたある時、天野さんはその内容に目を通した。避難所のおじいちゃん、おばあちゃんの声。情景。
「もう2ページ目から読めなくなっちゃって。これはもう、1人っきりになる場所で向き合う必要があるって」。天野さんは、場所を移して、すべてのつぶやきをじっくりと読んだ。読み終えた後、天野さんの目に、たった1人で食事の前、弁当に手を合わせているおばあちゃんの姿が飛び込んできた。避難生活を送る人々が今、ここで懸命に生きている姿があった。避難所の風景や空気は、今までと全く違った情景として天野さんの前に広がっていた。もう涙が止まらなかった。
「もっと避難所を良くしたい。この環境は人権問題だ」。
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天野さんの願いがかなって、避難生活を送った人々のつぶやきと、表情をとらえた写真による記録集『生きている 生きていく ビッグパレットふくしま避難所記』が出版されたそうです。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20111003/222970/?P=1