アメリカの学校の宿題は、ユニークなものが多い。
自分も、日本ではなくアメリカの義務教育を受けていたらどんなに勉強が楽しかったことかと時々思うことがある。
今回の息子の「国語」クラスのプロジェクトは、小説レベッカを手がかりに、短編のフィクション小説をそれぞれが創作するという設定。
息子の宿題を手伝いながらなので、正確な内容はよくわからないが、このような流れ。
- 話のアウトラインの作成
- 主人公についての背景を決める(生まれた場所、年齢、家族設定、教育、職業、好きな食べ物、音楽、長所や短所、将来の夢など)
- 第一ドラフトの作成
- 自分で添削
- 小説レベッカに出てくる単語を50語使用し、ドラフトの書き直し。
- 第二ドラフトの作成
- クラスメート2人にフィードバックをもらう
- 誤字脱字などに気をつけながら最終原稿の作成
息子の小説はカルチャーショックにちなんだもの。
サウジアラビア出身の主人公は、幼い頃に両親を無実の罪で殺され、路頭に迷うがどうにか生き延びる。アメリカにわたり、大学を卒業し、留学生勧誘の仕事につく。今回、仕事の一環としてサウジアラビアの大学の学生をアメリカへリクルートする旅の中で、拉致される。自分を拉致したのは、サウジアラビア出身の元留学生。しかもこの留学生の父親は、昔自分の両親を殺したことがわかる。アメリカになじまずに頑な態度が気になっていたが、アルカイダに属していたらしい。この元留学生に3年間かけて監禁され、拷問される。ある日、アメリカの軍隊に助け出され、逃げる途中に、この留学生のグループのアメリカへのテロ攻撃のメモを発見。本国に帰り、アメリカ政府にこの情報を流す。彼自身、サウジアラビア出身なので、アメリカ政府もなかなか信じるまで時間がかかったが、最後にはこの留学生も逮捕され、一件落着。
息子の文章を添削しながら、小説を書くのは本当に面白いものだと実感。定年退職後は、趣味で小説でも書いてみたら、楽しいだろうなと密かに思う。才能のあるなしは別として。。。