キキ便り

アメリカ便り、教員・研究者生活、シンプルライフ、自閉症児子育てなど

ドメスティックバイオレンスで悩む学生たち

2011-10-12 11:47:54 | アメリカの大学で教える

 

今学期になり、ドメスティックバイオレンスを理由に連絡してきた学生は二人目。

夫やボーイフレンドから暴力を受け、どうにか安全な場所に引っ越すことができたが、その身体的、精神的な傷を抱えながら学業を続ける学生たち。

彼女たちの金銭的な状況を考えると、学校をやめて少し休んだらというわけにもいかないし、判断に苦労する。

昨日連絡してきた学生は、あごに大きな怪我をし、しゃべることもできないらしい。泣きながらレポートを書いて仕上げたが、落第するのではないかと心配する。強い痛み止めを飲むと、胃に堪えるが、飲まないとしゃべるのも辛い、ということらしい。

私はアドバイザーやカウンセラーでもないので、かかわり方の程度が難しい。

それにしても、様々な問題を抱えながらも大学を卒業することだけを夢見て、諦めないアメリカの学生に感心する。

〔下記の写真は、内容と全く関係ないが、えさを仲良く食べるネコたち。。)

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ヘアーアイロンと庭掃除

2011-10-11 12:59:34 | シンプルライフに惹かれて

 

まず、今日はもうすぐ13歳になる娘のピクチャー・ディー。

学校で撮る写真のことだが、クラス集合写真や年度末のYear Bookにも掲載されることから、ヘアーアイロンでストレートにして欲しいと頼まれる。

娘の長いヘアーをセクションごとにとりわけながらアイロンで、まっすぐに伸ばすだけで20分間の仕事。

その後、ドライブウェイや庭に山のように積もった落ち葉を大きなヘアードライヤーのようなleaf Blowerと大きなくまでで集める。1時間かけ、庭仕事用の袋3つに詰める。

それだけで、コンピューターの前に座って仕事ができないくらい、肩が凝ってしまう。

近所の他の家は比較的小ぎれいにしているので、時々このように庭を掃除しないと冷たい目で見られてしまう。殆どの人たちは、お金を払い、週に1度、業者に庭をそうじしてもらっているようだが、もうすぐ引越しするのでそういう手配も時間の無駄のような気がする。

そのうち年を重ねると、こういう庭仕事も億劫になってくるに違いない。

私たちは50歳だが、アメリカでは55歳から下記のようなシニア専用の住宅に住むことができる。ゲートつきのコミュニティーで、プールやエクスサイズのアメニティそろい。コミュニティに納める毎月の費用の中に庭仕事も含まれている。

http://www.55places.com/texas/area/houston

 

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自閉症者の高校生活と親の役割

2011-10-10 10:45:53 | 自閉症アメリカ教育事情

 

息子の高校生活が始まったとたんに、私たちの自由時間は大幅に減少する。

息子のマーチングバンド練習のための送迎。

週1回の割合で行われる高校対抗のフットボール試合で演技する息子のバンドの観戦。

土曜日に行われるコンテスト。

マーチングバンドだけではない。

主要4教科PreAP Classを受講している息子は宿題、プロジェクト、小テストに追われる毎日。

自閉症ゆえにパニックになりがちなことと、整理整頓する能力や文字を書くことが苦手な息子が人並みにノルマを果たすために、家庭教師的な役割を果たすことが必要になってきた。

ます家に帰ってきてから、やらなければならないことをリストアップさせる。それだけでも、息子には時間がかかる。なかなか思いだせないらしい。どこかにメモをとっておけばいいのだが、そのメモを探すのにも一苦労。宿題のプリントもみつからないことがある。案の定、息子のバックパックの中は、くちゃくちゃになった紙だらけ。もっときちんと整理してプリントを片付ければいいのだが、その能力に欠けているのか、やる気の問題なのか。他の自閉症児はどうなのだろう。

そして、どれを先にやらなければならないか優先順位を決めるのにも大喧嘩。一番時間がかかる宿題を先にやらせると、他の宿題が夜の10時になってもまだたくさん残っていることが過去に頻繁にあったため、すぐ終わる宿題からまず処理させることにする。1つずつリストを消させていく。

時にはタイマーを使う。これは自閉症児の親訓練で教わった手法だが、行動管理するのには、ビジュアルで具体的な道具が役立つ。息子は、ほうっておくと、インターネットで時間をつぶしてしまうので、タイマーを使用し、「30分のうちに、このプリントをやりなさい」、といった方が方向づけしやすい。

動機付けのために、報酬も取り入れる。「2つ宿題を終えたら、20分自由時間」、という風にすると、息子のやる気もでやすい。

こういう風に行動主義に基づきながら、あれこれと試行錯誤し、息子の勉強の手助けすることになる。娘は宿題がどれだけあっても、数学以外は、自分で適当にこなしているようなので、やはり自閉症者に必要な家庭での援助なのかもしれない。

こういう生活が続き、私の睡眠時間がますます減少する。来年くらいになれば、ひとりでできることも増えるのではないかと期待する。

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脳性まひのクリスチャンの伝道者

2011-10-09 18:35:45 | キリスト教

 

今日は、最近通い始めたバプテスト教会にDavid Ring氏がゲストスピーカーとしてメッセージをとりついで下さる。

彼は、生まれつきの脳性まひ者。父親を9歳の時になくし、自分をかばって非常にかわいがってくれた母親もその4年後で癌で亡くしたらしい。その結果、孤児となりいろいろな家を転々としたらしい。いつも皆にいじめ、からかわれ、高校を退学し、次第に生きる望みを失った彼は、自殺を何度も試みたらしい。しかし姉の導きでキリスト教会に通い、ある日信じる決心をしたらしい。その後、人生がどのように変革し、大きな障害を抱えながらも、神様に用いられる器として自分を捧げているのかという生きる証を聞かせていただいた。

その後素晴らしい女性と出会って結婚し、4人のBeautifulな子どもたちに恵まれ、その幸せそうな家族の写真もスライドで見せてもらう。現在58歳。

脳性まひを抱えながら、壇上に立ち、会衆に向けて話をするのはどんなに大変な苦労かと思う。たとえ自分が回りから不恰好に見えても、失敗しても、そういうプライドを捨て、乗り越えた人だからこそ、人の心を揺り動かすことができるのだと思う。このように皆の前で自分の人生を証するのが自分が神様から与えられた使命だという確信を持ち、全米中を飛び回っている現役の伝道者。

http://www.davidring.org/index.html

 

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Bands of America

2011-10-08 19:30:07 | アメリカ高校生活

 

今日は、息子の高校のマーチングプログラムがBands of Americaのテキサス地区の予選大会に参加。

残念ながらトップ10に入ることができず、最後の決勝戦に出場できずにみながっかり。熱を入れて応援していた親の中には泣いていた人もいたので、バンドプログラムへの思い入れにいささかカルチャーショック。

今回は、息子の高校がホスト高校ということで、1日がかりで親はボランティアに参加することに!私はスタジアムの階段を登ったり降りたりしながらプログラムを売る係。

Bands of America(以下BOA)は、アメリカの非営利団体“Music for All”が主催するマーチングプログラム。各地で勝ち残ったチームは、11月に行われる全米大会に出場できるらしい。息子の高校Woodlands College Park High Schoolのライバル校Woodlands High Schoolのチームは全米のトップ10に何度か入ったことがあるという話。この高校はお金持ち高校で有名で、今回も演奏が優れているだけでなく衣装がスタイリッシュ。観客は振り付けや衣装を見ているだけでも楽しい~

全国大会の様子は下のリンクでどうぞ!パフォーマンスがなかなか素晴らしいので見ごたえがあります・・

http://bcove.me/pb28xhqg

 

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ファンタジー世界のようなこの町

2011-10-06 09:23:29 | My New House

 

今度購入した家の近所は、動植物にちなんだストリートの名前が多いのが面白い。

日本語に訳するとこういう感じ。

高速からnursery 〔苗床)出口で降りて、10メートルくらい直進すると左手にmaplebranch 〔カエデの枝〕が見えるからそこで左折。しばらく進むと、millbend〔粉ひき器曲がり)が右手に見えるから、そこで曲がってね。そこから5分くらいまっすぐ行くと、つきあたりがfoxsparrow(きつねすずめ)通り。そこを左に曲がったら右手に kittiwake〔目覚めた子ネコ)が見えるから。その通りの3番が家です。

地図にすると、おとぎばなしが出来そうです。

 

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追悼 スティーブ・ジョブス 

2011-10-06 09:00:37 | 映画・本・テレビなどを語る

 

昨夜、子どもたちがニュースで知ったアップルのジョブス氏の死について知らせてくれる。

特にアップルストアが大好きで、アップルの新製品が出るたびに胸をどきどきさせている息子にとっては、大ショックだったようだ。

ヒーローのような存在だっただけに、そういう人が亡くなるというのは信じられなかったらしい。

私はどんな人だったか詳しくは知らなかったが、Youtubeでジョブス氏のスタンフォード大学卒業式で行った伝説のスピーチを視聴する(下のリンク)。

常識にとらわれず、苦境を糧に、一日一日を大切に生きていった氏の言葉には非常に共感できる。 

http://www.youtube.com/watch?v=qQDBaTIjY3s&feature=related

 

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避難所の人たちの思いを集めた本

2011-10-04 19:22:19 | 映画・本・テレビなどを語る

「足湯が溶かした2500人の張り裂ける思い

巨大避難所で暮らした名もなき人々のつぶやきと表情を出版」

日経ビジネスオンラインの最新記事です。

震災後の避難所に住んでいる人たちの様子とその苦労がよく分かる記事です。一部を紹介しますね。

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連休中に都内の学生や市民など県外のボランティアが駆け付けて、足湯サービスをしてくれたおかげで、つぶやきカードは連休中だけで100枚以上に上った。ようやく時間ができたある時、天野さんはその内容に目を通した。避難所のおじいちゃん、おばあちゃんの声。情景。

 「もう2ページ目から読めなくなっちゃって。これはもう、1人っきりになる場所で向き合う必要があるって」。天野さんは、場所を移して、すべてのつぶやきをじっくりと読んだ。読み終えた後、天野さんの目に、たった1人で食事の前、弁当に手を合わせているおばあちゃんの姿が飛び込んできた。避難生活を送る人々が今、ここで懸命に生きている姿があった。避難所の風景や空気は、今までと全く違った情景として天野さんの前に広がっていた。もう涙が止まらなかった。

 「もっと避難所を良くしたい。この環境は人権問題だ」。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 天野さんの願いがかなって、避難生活を送った人々のつぶやきと、表情をとらえた写真による記録集『生きている 生きていく ビッグパレットふくしま避難所記』が出版されたそうです。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20111003/222970/?P=1

 

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Dave Ramsey がやってくる

2011-10-03 08:33:47 | シンプルライフに惹かれて

 

このブログで何度か紹介した、アメリカのクリスチャンのファイナンシャルカウンセラー&、Dave Ramsey が地元のメガチャーチ、Woodlands Churchにやってくる。

http://blog.goo.ne.jp/yokomam/s/Dave+Ramsey

彼の本を2冊読み、ラジオ番組を時々聴いていた私は、この上もない機会だと思い、少し早めにチャーチに出かける。子どもたちは嫌がったが、彼の顔がしっかり見える1列目に座る。

始終冗談ばかりで観客を笑わせていたが、非常にためになることがいっぱいで、子どもたちを一緒に連れて行って本当に良かった。

特に息子は、数年たったらベンツを買って乗り回したい!なんて毎日ぼやいているので、Ramsey氏が、「ローンで高い車を買い、毎月莫大なお金を支払うことはばかげている。その分のお金を貯金したら、いったいいくらになると思うか!」と具体的な例を挙げ、私たちの気持ちを代弁してくれたのでありがたかった。

今回のメッセージは、ビジネスのリーダー向けに書いた新書、EnterLeadershipの紹介。

http://www.amazon.com/EntreLeadership-Practical-Business-Wisdom-Trenches/dp/1451617852/ref=ntt_at_ep_dpt_1

ビジネスのリーダーではなくても、人間関係の付き合いの中で、いかに謙遜で相手に尽くす態度や寛容さが大切なのか、計画性を持つことが成功に導くのか、現代人にとっては「うさぎとかめ」の寓話の中の「かめ」の精神を持とうと心掛けることが必要なのかなどを語ってくれる。

「自分の本当にやりたいこと、好きなことを仕事にしなさい」という最後の言葉が心に響く。ここ数年、何人かの人から同じメッセージをもらう。そのたびに立ち止まり考えてみる。今の仕事は、本当に私がやりたいことなのだろうか。

 

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Vitamixでつくるマンゴ、パパイヤ入りのグリーンスムージー

2011-10-03 08:27:41 | Vita-mix日記

 

地元のスーパーで冷凍のマンゴ、パパイヤ、ストロベリーミックスを購入。

vitamixの中にその冷凍ミックス、バナナ、オレンジ、冷凍のほうれん草、水を入れて、3-4分間まぜる。

本当においしい、グリーンスムージーのできあがり!

超おすすめです。

 

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オット、今日からインドネシア&ベトナムへ出張

2011-10-01 20:36:41 | リストラから教えられる人生

オット、今日からインドネシア&ベトナムへ出張。

ヒューストンからは、モスクワ、シンガポールと経由していかなければならないらしい。

オットがアメリカを経った数時間後、娘の友人から次のようなニュースが伝わった。

オットを解雇したP女史のマネージメントへの苦情を受けた大学の上部とその上司の部下たちとの会議が地元の新聞で大きく報道されたらしい。

新聞によると、大学のトップ2であるProvostは、P女史は非常にせっかちで、なんでも独断でやってしまおうとする、コミュニケーションとマネージメントのスキルがないと皆の前で認めたらしいが、すぐにやめさせるのではなく、しばらく彼女のお目付け役をおいて、コミュニケーションを潤滑にするよう手助けするということ。

スタッフたちは、そういうことをしても全く改善に至らないと思う、と文句を言ったようだが、その後どうするかは上部が決めていくらしい。

新聞には、彼女は部下をびくびくさせる、人前で叱る、結果を出すようにプレッシャーをかける、などの部下たちのクレームが具体的に書かれていたので、P女史にとっては相当なショックだと思う。私だったら、大学をやめて1からやり直そうと思うだろう。

オットの心の痛手は今になっても続いているので〔ハリーポッターを観るたびに、ヴォルデモートとP女史がだぶって見えるらしい)、このニュースを読んだら、どのように感じるだろうか。

娘の友達の電話の会話を盗み聞きしていた息子は、「人の不幸を喜ぶなんてクリスチャン的じゃないよ」と諭す。

息子に同感するが、オットの心は複雑だろう。

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台所の床の張替え

2011-10-01 19:39:18 | My New House

 

購入したばかりの家のリフォームその1

台所の床の張替え。

少し安っぽくは見えるが、ラミネートのタイルを次々に並べてはっていく。

タイルは、Home Depotで購入。 Allure Ceramique Dawn

グレーの部分にもう接着剤がついているので重ねて並べていくだけ。

もう数年たって、経済的に余裕ができたら、本物のタイルにしてみよう。

 

 

 

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