神の雫
(亜樹直・オキモト・シュウ・講談社)
いやーーヨン様がモデルの登場人物がいるっていうんで
つい1冊手にとって読み始めたら止まらなくなってしまいましたーー
現在第7巻まで出ていて、今月中に8巻が出るのかな?
一言でいうと「ガラスの仮面」と「美味しんぼ」を足して2で
割ったようなお話です
(作者に叱られそうだけど・・・・)
テーマは「ワイン」
「神の雫」と「十二の使途」と呼ばれるワインを捜して行くというお話です。
「ガラスの仮面」の北島マヤが神咲雫・・・有名なワイン評論家の息子
だけど一度もワインを飲んだことがなかった。でも小さい頃にお父さんに
仕込まれた成果が現れ、亡くなったお父さんの遺言に従って
ワインを捜して行く
そして姫川亜弓が遠峰一青。非凡なる才能と努力でのし上がってきた
ワイン評論家
雫の父が遺言で残した謎かけのワインを探し出した方に、財産を受け継ぐ
権利を与える・・という、単純な「ワイン探し」のお話でもあります
正直、私はワインがあまり好きじゃないので銘柄もわからないし
味がどうのと言われても「そうかーー」くらいしか思えないんですけど
これを読んでいると、自分がとってもワイン好きになったような気がしますし
知識が増えてきたような気もします
「美味しんぼ」は数々の料理を写実的に描いて、味を表現する言葉が
豊富です。躍動感がありますよね。
でもこの「神の雫」はワインだけです。
絵に描くとグラスに入ったワインの絵だけ・・・・
それを非常に文学的に、そして絵画的に表現してくれるんですね。
ワインを一口飲んで広がるイメージの世界がとても面白いです
勿論、ワインに絡めて登場人物たちのドラマもそこに繰り広げられる
わけで・・・そこらへんのエピソードは「美味んぼ」みたいに
わざとらしくなくていいかなーーと思ったり。
でも専門用語が沢山出てくるし、そのワインの数といったら・・・
途方にくれるほど沢山出てくるので、文章を読むのが苦手な人には
お勧めしないけど。
少しでもワインに興味がある人には絶対お勧めの一冊です