ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
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文部科学大臣からのお願い

2006-12-02 08:57:05 | つれづれ日記

 確か、いじめによる自殺が相次ぐ中で文部科学大臣からの通達が

各学校に配布される・・・といった記事が出たのが先月の半ば。

いつ来るんだろうなあ・・・と思っていたら、昨日来ました

わら半紙2枚。

一枚は

お父さん、お母さん、ご家族の皆さん、学校や塾の先生、スポーツ指導者、

地域のみなさんへ」となっています。

このところ「いじめ」による自殺が続き、まことに痛ましい限りです。

いじめられている子どもにもプライドがあり、いじめの事実をなかなか

保護者等に訴えられないともいわれます。

一つしかない生命。

その誕生を慶び、胸に抱きとった生命。無限の可能性を持つ子どもたちを

大切に育てたいものです。子どもの示す小さな変化をみつけるためにも、

毎日少しでも言葉をかけ、子どもとの対話をして下さい。

子どもの心の中に自殺の連鎖を生じさせぬよう、連絡しあい、

子どもの生命を護る責任をお互いに再確認したいものです」

 

それから

未来のある君たちへ」とあり

弱いたちばの友だちや同級生をいじめるのは、はずかしいこと。

仲間といっしょに友だちをいじめるのはひきょうなこと。

君たちもいじめられるたちばになることもあるんだよ。後になって、

なぜあんなにはずかしいことをしたのだろう、ばかだったなあと思うより、

今、やっているいじめをすぐにやめよう。

 

いじめられて苦しんでいる君はけっして一人ぼっちじゃないんだよ。

お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、きょうだい、学校の先生、

学校や近所の友達、だれにでもいいから、はずかしがらず、一人でくるしまず、

いじめられていることを話すゆうきをもとう。

話せば楽になるからね。きっとみんなが助けてくれる」

 

というものでした。

これを読んでどう思ったか・・・・

率直にいって「政治家のお話そのものだなあ」という感じです。

短い文章で言いたかったことは「子供と対話をして欲しい

「変化を見逃すな」って事ですよね

それはわかるんだけど、もう少し具体的なお話が欲しいと思いました。

 

また子供達へのお話しは、見事にひらがなばっかり・・・・

小学生も対象になっているからなのかもしれませんが、

漢字を使うべきところは使い、ふりがなをふるくらいの教養は欲しいです。

小学校1年生を対象にしているならわかりますけど、

いじめで自殺している子供の多くは中学生ですよね

彼らは「漢字」が多いというだけで文を読むのを放棄してしまう・・という

現状はあるかもしれませんが、だからあえてひらがなを多くしているのかも

しれませんが、あまりに子供扱いされているような気もするんですよね。

 

親への提言はまだしも、子供達への言葉はとても表面的で

感覚が古く、現状に則していない気がします。

今時の子が「なぜあんなはずかしいことをしたのだろう、ばかだったなあ」と

思うでしょうか

これを読んだ中学生の「思わねえよ」という心の声が

聞こえてきそうです。

また、「話せば楽になる」という台詞も安易。

話してもどうにもならないから自殺するのではありませんか?

 

それでもこういった文章を出すだけ、お役所仕事としては

よくやった方なのかな・・・と、一定の評価はすべきかもしれませんね。

 

でも親へはともかく、子供達への言葉が何ともなあ・・・・

「お願い」って下手に出るような問題なのかとも思うし。

大臣もまた今時の子供に恐れを抱いているのかしら?

でも、これで「やることはやった」なんて思わないで欲しいです。

具体的にどうするかがまだきっちりしていないのですから・・・

コメント
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