またも500人を超える感染により、「さらに引き締め」と都知事は発言。
あっちこっちでクラスターが発生して「警戒警報」まで出される始末。
そういうものを出されてどうですかと街頭でインタビューされても、仕事帰りなどの人達は「気を付けないといけないと思います」としか答えようがありません。
どんなに一人ひとりが頑張っても、職場はリモートにならず、忘年会などを断る勇気を持たない人もいるのですから。
ただ・・・私は、今回の人数は特定の場所で発生しているのが多いんじゃないかと思うんです。
つまり、介護施設と病院です。
老人がいるところはどうしても感染しやすいし、一人が感染したら絶対にクラスターが起きます。最初、介護士なり看護師なりドクターなりが感染させたとしても、誰も責めることは出来ません。
消毒やPCR検査を徹底しても、感染する時は感染しちゃう。
でも、もしそれらの施設で働く人たちが施設内で寝泊まりしたら少し減るんじゃないか?実際、無理でしょうけど「仮眠室」「病室」をいくつか開ける、あるいは歩いて行ける範囲に寝泊まり出来る場所を確保する。
そして対応する職員を変えない・・シフトを変えないって事ですよね。
正直、職員はほぼ缶詰状態になるのでそれはそれで嫌でしょうけど、外からウイルスを持ち込むリスクが減ればかなり違うんじゃないかと思います。
勿論、職員のストレス解消法も色々準備すべきですよ。そういう事を夏の間に準備しておけば、今になってあっちこっちでクラスターが発生することはなかったかもしれません。
医師会などは国民に責任を押し付けようとしていますが、やはり現場の人達が工夫と努力を積み重ねる必要性があるのではないか?と思います。
医師もナースも金儲け主義でやっているとは思いませんが、もし日本が戦場になったら、また都心で大規模災害が起きたら、嫌だとか給料が低いとか疲弊しているとか言えない状況が起こるわけで、そういうものを覚悟しつつ資格取得にあたる事も重要と思います。
さて、先日テレビのドキュメンタリーで世田谷一家殺人事件の特集を見ました。
もう20年も経つんですね。
2000年12月30日夜から31日未明 世田谷上祖師谷にある普通の一般家庭の家族が全員殺された。
夫は経営コンサルタント、妻は学習塾経営、娘と息子がいた。
犯人は30日の夜、風呂場の窓から家に侵入し、まず中2階に寝ていた長男を殺害、その後、1階の主を殺し、最上階のロフトで寝ていた妻と娘を殺害。
犯人は妻を殺した時、手に深手を負い止血する為にトイレのナプキンまで使う。アイスクリームを5個、手づかみで食べる。家の中を物色し書類等を全て風呂場に持って行き、浴槽に捨てる。
31日午前、パソコンを使いミュージカル劇団のサイトにアクセス。
電話が鳴り続けたのでコードを切る。玄関の呼び鈴がなったので風呂場の窓から逃げた。
犯人は指紋や血痕、足跡、着ていた服、凶器などを残して行ったので当初は犯人の特定が簡単とみられたが、20年経っても犯人は捕まっていない。
ドキュメンタリーでは3人の元事件担当者がそれぞれの意見を述べている。
犯人は物取りが目的だった
犯人は強い怨恨を持ち、計画的に一家を襲った
犯人は外国人の可能性
犯行直後、犯人が家の前から飛び出して来たのを目撃した人は「いっちゃった人」と表現。しかし、犯行から翌朝まで犯人が家の中にいた事がわかっているので、この目撃された人が犯人かどうかわからない。
この一家の殺人事件については何度か特集が組まれており、スネークヘッド説というのもありました。中国マフィアによるものではないかという意見ですね。
でも、そこまで恨みを買う理由があったのかどうか。
今回明らかになったことがあります。
住宅が公園に囲まれており、公園の拡張により立ち退きが決まっていたこと。
犯人は「高額の立退料」を目的としていたのではないかと。
家の作りが、1階玄関を入るとすぐに主の仕事場で、2階がリビング、中2階が息子の寝室、そしてハシゴを出して上った先のロフト部分が娘の寝室だったこと。
犯人の凶器は主と息子と妻、娘を傷つけた事で刃こぼれを起こし、最終的に台所の包丁も使った。
包丁は穴の開いたハンカチで特殊な形に包まれ、指紋がつかないようになっている。
犯人の血液によるDNA鑑定により、母はヨーロッパ系、父はフィリピンなどアジア系とみられる。
DNA鑑定をした医師によると「これは依頼殺人ではないか」との説が。犯人は非常にサイコパスな性格。一家とは接点が全くなく残酷に殺しても平気である。ゆえに本当の犯人は後ろにいるのではないか
そこで番組は「情報提供をお願いします」となったのですが。
私は初動捜査に間違いがあったのではないかと思っています。このようなサイコパスによる犯罪は日本では珍しいことです。
でも「クリミナルマインド」を見ていると、この手の犯罪者は多くて「シリアルキラー」と呼ばれています。
警察は「殺人の動機」にばかり目がいって、理由なき殺人とか、裏にもう一人いるとか、最初は考えなかったのではありませんか。
風呂場の窓が常に鍵がかかっていないことを知っていた → 観察し、窓から侵入などのやり口になれた人物
冷静に一人ひとり殺している。
負傷した手の止血方法をよく知っているし、慌てていない。アイスクリームを食べ続けたのはお腹が空いていたというよりカロリーが必要である事を知っていたのではないか。
風呂に書類を破って捨てたのは、水に入れれは証拠が消えることを知っていたから。
仮眠をとり、家の中を物色。何を探していたのかわからないが、現金を持ち出したのはついでであって、別に理由があったのかもしれない。あるいは物取りにみせかけることで、本来は「殺人」そのものが目的だった。
呼び鈴がなっても慌てることなく風呂場の窓から逃げ出し、音を立てずに逃げることが出来るというのは、慣れている証拠。
つまり、彼は「暗殺者」だったのではないかと思います。とすれば、20年の間に国へ帰ったか消されたか。後ろに誰かいるとすればそれは主の仕事と関係があるのではないでしょうか。
番組では、フィリピンまで行って、小さな村で包丁をハンカチで包む方法を知っている人物と接触。彼が漏らした「20年くらい前かな・・」と呟きました。
20年前くらい、こういう風にハンカチの真ん中に穴をあけてナイフを包み、自分の手が傷つかない様にしたことがあると言っているのです。こういう方法はフィリピン全土で行われていたわけでなく、取材した村でもこの人物しか知らない。って事は、単純に言えば、実行犯は彼じゃないの?
年齢的に40がらみに見えました。思わず手に傷跡がないかよく見ちゃったくらいです。
殺人事件のビデオを見せて、現地の人ですら「これは手慣れた方法だね」と言ったのですよ。しかし、警察は当初そういう考えで捜査していたわけではないでしょう。
捜査官の先入観が犯人を逃したか、警察に圧力をかける誰かがいたか。
これはもう一般人に情報提供をよびかけりるような安易な事件ではないと思います。
犯人がパソコンで検索した時、日本語で打ち込んだのでしょうか?もしそうなら日本滞在歴が長い、あるいは日本生まれと思えます。日本に生まれて母がヨーロッパ人、父がフィリピン系の人物を探すのって難しいのかな。過去の在留記録を探す、もし帰化していたら戸籍を辿るなど方法はありそうな気がします。
(そうはいっても、もし実行犯がすでに消されていたら何にもなりませんが)
裏の組織もしくは人物を特定するには、やはりその当時一家の主が行っていた仕事を徹底的に洗う必要があるのではないかと。主だけでなく一家そのものを殺すというのは、相当な「理由」がなければ行われないと思います。また、全然家族に知られずに皆を殺すという手法は誰でも出来るわけではありません。
依頼された方も覚悟が必要ですよね。体力と殺す順番とその後の事を冷静に考える頭がないと。
「立退料」を盗むことが動機ではないかと言った人がいるようですが、そもそもそれが本決まりだったのか、すでにお金を受け取っていたかなんて普通はわからないし、立ち退きする家は他にもあったし、なぜこの一家が狙われたかの説明にはならないですよね。
やっぱり「踏み込んではいけない場所に足を踏み込んだ」と考えるのが普通ではないかと。
遺族はおばあちゃん一人。可哀想で可哀想で。現場にいた捜査官は誰もが忸怩たる思いを持っているのがわかります。もしかしたら国や組織という警察も太刀打ちできないようなものが隠れていたとしたら迷宮入りになってしまいます。
どうか1日も早く解決するように祈ります。