「今日オレ」以来の福田雄一ファンになり、「新解釈三国志」を見に行きました。
一言で言えば、とーーっても馬鹿馬鹿しいのですが、我が家の姫は
「三国志をこんな風に勉強出来たら面白かったかも」と言っておりました。
西田敏行演じる蘇我宗光教授の「講義」という形で、彼が解釈する「三国志」をさらさらと描いていきます。
この中では正義の味方である劉備玄徳はめんどくさがり屋で戦嫌い。
有名な「桃園の誓い」も嫌がって嫌がって・・・・
張飛や関羽に「義兄弟の契りを結ぶと約束した」と言われても、「義兄弟っていうのは俺の兄弟の配偶者だろ」って真っ当なご意見。
華流ドラマを見ていると「義兄弟の契り」を不思議に思わなくなるのです。
末っ子張飛は劉備のことを「長兄」と呼ぶのですが、これが結構耳障り。
人形劇では「兄者」じゃなかったかな
福田組の芝居の場合、とにかくみんな見せ場を作ってくれるのでおいしいですよね。
今回は城田優の呂布が恐ろしくかっこよくて、しかも立ち回りの凄い事。
ワイヤーアクションもなんのその。本場中国なら他の人がやるだろうに、しっかり城田本人がやってます。
立ってるだけでいい・・・それが城田優です。
もう一人は趙雲を演じた岩田剛典です。彼は「自称イケメン」でどんなときにも光をしょって出てくるので、「鼻につく」と言われ続けるのですが、どういうわけか、それがとてもお似合い。
さらに小栗旬の曹操は・・もう本当に笑ってしまうし、賀来賢人の周瑜に最も笑わされてしまった感じです。
でも要するに、蘇我氏の解釈ではムロツヨシ演じる諸葛孔明の後ろには賢すぎる奥さんである黄夫人がいたということだったんだなあと。
でも、今回はあまり出演者が「くす」っとなっている感じはなかったです。
それだけ真剣っていうか、役に入り込んでいたのかしら?
ガンちゃんだけ?渡辺直美のダンスに耐えられそうになかったのは。
こういう時代ですので、笑える映画は大切です。
そのうち、息子と「鬼滅の刃」「新解釈三国志」をダブルで見る?なんて言ってるんですけど、片方は号泣で片方は抱腹絶倒。どっちを先に見るか、悩みますわね。