びっくりしてしまって・・・・
元宝塚男役トップスターの峰さを理さんが死去
甲状腺がんで。享年68歳
去年の1月から肩に違和感。しかしコロナ禍で病院にいくのを我慢。7月受診。
甲状腺がんと診断され、肺に転移も。
先日、大路三千緒さんが100歳でお亡くなりになり、本当に悲しく思いましたが、それでも大往生だと納得しつつ。
しかし、峰さんはまだ68歳。これからが第二の人生ではないか?と思われる年齢。
ご本人的にも本当に無念であっただろう事を思うと、悲しく辛く、コロナ禍の犠牲者の一人と思われて。
私は峰さんの現役時代は知りません。
最初にテレビで見たのは星組、鳳蘭と初風諄の「ベルばらⅢ」の小公子役。
本当に歌が上手な人でした。
その後、テレビで「誰がために鐘はなる」のホアキン役を演じていました。
当時、すでに組内2番手だったのですが、当時の星組は専科クラスの上級生だらけ。
(だからこそ誰がために・・を上演出来たと思いますが)
鳳蘭の次位にありつつも、鳳蘭の次は花組から落下傘してきた瀬戸内美八でした。
峰さんの時代は「紫子」を代表とするような日本物が多く、彼女は歌って踊って演技が出来る優等生。しかも日本舞踊にとても造詣のある人だったようです。
そんな峰さん時代の星組に組替えして来たのが新人・麻路さきで、のんびり屋で甘えたな彼女の面倒を随分見ていた印象があります。
星組と言えば何となくガタイがいい、骨太、あるいは貴公子というイメージですが、峰さんは色白で小柄で声も綺麗な人でしたよね。
退団してから、生で拝見したのが「狸御殿シリーズ」で、ここでは持前のコメディアンヌぶりを発揮し、ものすごく色気のある女性を演じていました。
また、樹里咲穂主演の「シンデレラ」にも姉の一人としてご出演されていましたが、演技の上手な方だなと思いました。
一度だけ地方公演を見に行く機会があり、その時楽屋前で煙草をふかしていた峰さんを拝見したのですが、その悠然とした態度に「トップスターのオーラってこういうものかしら」と圧倒された記憶があります。
勿論、ショーにおいても一番踊れて一番歌が上手で・・・気が付くと私は峰さんばかりおいかけていたものですが。
プライベートでは日本舞踊の先生として厳しくビシバシ指導をされていた峰さん。
ちょっと厳しい先輩の顔もお持ちだったんですよね。
後輩のお手本として長く存在していてほしかったです。
本当に悲しい事。
心からご冥福をお祈り申し上げます。