今日は一人で観劇の日だったのですが、観劇中に姫ちゃんからLINEが。
「きららさんとお話したけど、ママが来てから買う事にした」
え?何?また買うの?
夢介千両みやげ
いやあ、歳だなあと思うけど開演前にちょっと睡魔が襲って来て。
なのでお芝居の前半は夢うつつだったのですが。
この作品にイメージを感じるなら、それは「歌手芝居」ですかね。
歌手芝居って演歌歌手が座長を務める芝居の事で、例えば今なら三山ひろしとか。
だってぴったりだと思いませんか?
牛のようにのんびりして優しく強くお金持ちの夢介さんが親に千両貰って「道楽修行」ですよ。どこの農家にそんなお金があるんだい?ってところですが。
その夢介さん、行く先々で女にもてちゃって軽い事件に巻き込まれ、最終的には大団円。
「♪はa-----」で始まる歌なんてすっかり演歌歌手風ですし。
最後の「お手を拝借」もまさに明治座あたりでぴったり!!
主役の夢介はひたすら「いい人」「正しい人」で腰を低くしているけど、最後の最後は刀を持って闘って・・日本一のお人よしですからね。
とはいえ、こんな時代ですからこういう作品もいいんじゃないか?ってな感じですね。
夢介のような役は彩風咲奈にぴったり。
ぴったりではありますが、トップスターが「牛のようにのんびり」と言われるのはどうなのかな。特に個性的ではないし、腰を低くしてゆっくり喋るだけが「おっとり優しいお人よし」を表現する術ではないと思いますが。
朝美絢が演じた総太郎さんは個性的でぐーたら度がまさにぴったり。
でもよく考えてみると総太郎さんはひどいよね~~お松を妊娠させちゃうんだから。そこをやっぱりハッピーエンドにしてしまう所が宝塚なんですけどね。
一方夢介もよくよく考えてみれば、金で何事も解決しているような気がしないでもない。
初見ではそう思わなくても2度3度見ていると、「なんだかんだ言ってお金で解決してない?」って思うようになりますね。
SENSATIONAL
1回目に見た時は斬新でいいな思いました。
それは映像に凝っていて、その分舞台が広く使えると思ったからです。
でも2回目に見て、「う~~~ん、これは・・・テーマ性が見えない」って気がします。
中村一徳は、「ファントム」以来、映像を使う事に喜びを得ているようで、花組の「FASINATION」も映像を沢山使っていました。
今回はそれ以上なんですよ。
で、ショーのタイトルの意味と中身が合ってないような気がしてしょうがない。
いわゆるお国巡りショーではあるんですけど、そこにストーリー性もなく、ムードもなく。
トップを真ん中にして逆三角形で終わる群舞の多用。
銀橋を渡るにしてもちょいワンパターン。
いいなと思ったのは和希そらの「オーロラ」と、燕尾のシーンのみ。
トップコンビがものすごく群舞の中に埋もれる感があって、これでいいのか?と思いながら見てました。
彩風咲奈と朝月希和のコンビはそれなりにいいんですけど、それ以上でもそれ以下でもないという・・・平凡に見えちゃうんですよね。
彩風咲奈を挟んで朝美絢と和希そらが並ぶと両脇にばかり目が行ってしまう。
これはもうどうしようもないですね。
出演者について
彩風咲奈・・・夢介はそれなりに合っていた役柄だと思いますが、よくよく考えて個性があるかどうかと言われたらちょっと困ります。一本調子っていうか、わざとらしく田舎者やってる感がちょっと鼻につく。ショーではどうしても目立たない。それは彩風が非常に優等生だからなのかなと思ったりして。
元々、そんなに華がある方ではなかったと思うので、今が頂点かな。
自分の見せ方をこれ以上変えろとか言われてももう無理だろうし。
ひたすら演出家の方に役を選んでもらうしかないでしょう。
朝月希和・・・お銀。巾着切りですぐに感情的になるお銀は似合っていました。歌手芝居でヒロインやるなら出来すぎってくらい出来すぎかもしれません。
でもトップの娘役としてはやっぱり今一つ華が欲しい。特別に美しいというわけでも可愛いというわけでもない。月影瞳系なのであとは貫禄でいくしかないよね。
ショーでは娘役を率いて踊ったり、男役と絡んだりのシーンもありましたけど、ちょい色気不足かなあ。デュエットダンスも「アモーレアモーレ」って言ってるわりには、アモーレ感があまりなく、さっぱりしているのは日本人ならではなんでしょうか。
朝美絢・・・総太郎はよく考えて役作りしているような気がします。役そのものが「朝美絢をイメージして作りました」っていう感じで、「なんせこの顔、この器量、モテちゃって」って言っても全然嫌味でもないし、当然かな~~と思ったり。その割にはもてなくて窮地にはまるあたりがいかにも面白いと思いました。
ショーでは目がぎらぎらしているのがすごくいいなと思いますし、個性的な声が響くとやっぱり真ん中が似合う人だと思いました。
和希そら・・・芝居での三太郎はおいしい役というか、年齢よりも若い役だなと思います。ひねくれている所もよくわかるなと。歌わせれば抜群、躍らせれば華ありで、演技力も満点。これでもうちょっと早く組替えしてたら、もう5㎝背が高かったらと。
雪組の中で誰よりも技術的にも貫禄も備えている和希そらを今後歌劇団はどうしようというんでしょうか?朝美とは一期しか違わないし、下手したら朝美より年上に見えちゃうし。
私、和希そらの声とダンスは好きですよ。聞きやすいしダンスは柔らかさがあるし。
ただ、フォロー役として置いておくには勿体ないなと思うだけで。
綾凰華・・・芝居の悪七は悪役なのにドジで、最後は改心し相手役とラブラブしてくれて。ショーでは銀橋で歌わせてもらい、トップとも絡み、随分いい扱いを受けているなと。よいはなむけになったのではないでしょうか。
星組時代は天華えまと共に二枚目路線であまり目立たず、控えめでおとなしめ。雪組に行ってもあまり自分を押し出す感じはなかったですよね。
でも持前の二枚目の顔と素晴らしく動くダンスのおかげでファンはきっと大きく期待したと思うのです。けれど綾凰華自身は果たしてそこまで望んでいたかどうか。ある意味、自分の限界を知っている人だなと思いました。
軍服着せても燕尾でもとにかく立ち姿が美しく、目を引くダンスに酔いしれたものでした。退団後はどういう道へ行くのかわかりませんが、とにかく幸せになって欲しいです。
縣千の金さんはかっこいいんだけど、思わず桜吹雪みせてくれーーと心の中で叫んでいました。縣千と叶ゆうりがもうちょっと個性を発揮してくれると雪組ももっとよくなるのでは?
娘役では夢白あやのお糸ちゃん、野々花ひまりのお松ちゃん。エトワールの有栖妃華ちゃんが可愛い。可愛い娘役は一杯いる組ですよね。
さて、舞台が終わってシャンテにGO。
姫が待ち構えていて、2階の春花きららさん達のお店に行きました。
31日で終わりという事で店員さん達、総動員・・・って事はあっちを向いてもこっちを向いてもOGが。鳳翔大の背の高さは半端ないと毎回思います。
私と姫はとりあえず桜一花さんのアクセサリーを見ることに。
右側が姫の、左側が私の。
どちらも桜一花さんときららさんのお墨付き。
姫の方は私、似合うかな?って・・・ちょっと大人っぽいんじゃないか?と思ったんですけど
「ママン、姫は大人です」って言われて「はい」と。
左側は花組をイメージしたイヤリングでネットでも売ってないものらしいです。
姫は「可愛すぎる」って言ったけど、「大丈夫。華がある」って言われて姫も納得。
桜一花さんは初めてお目にかかったのですが、小柄ながら綺麗な方で気さくにお話をしてくれて。「アーネストインラブ」の真似したら笑って下さいました。
桜さんは7月からドラマにもご出演になるそうなのでチェックですね。
このTシャツ。左が姫の。右が私の。
で、それぞれ組カラーを意識して5種類作られていて、左は星組。右は月組です。
本当は緑の雪組にしようかなと思ったんですが、きららさんも桜さんも月の方がいいと言ってくれたので・・・
毎回、決して安くはないんですけどショップのファンになっちゃった以上、しょうがない。
ああ、それにしても接客している鳳真由はなんてかっこいいんでしょうか。
背中にただよう色気。正面から見た時の癒し感。
ドキドキしちゃう。(いい歳して)眼福。
あ、きららさんは来月もシャンテでまた別のお店を開きます。
すっかりシャンテの人になったみたいで嬉しい。
人見知りで他人とおしゃべりするのが苦手だった姫が、こんなに変わるなんて。
10年ひと昔ですね。