アンゴラ大統領夫妻を出迎える両陛下。
雅子さん、距離遠いよ・・・ 本当に好き嫌いがはっきりしてて。
しかもマスク着用で。皇室では当面の間マスク着用だそうで。
という事は園遊会もか?
正式にチャールズ国王の戴冠式に秋篠宮両殿下が出席する事になりました。
当たり前と言えば当たり前ですが、宮内庁は「両陛下と相談し」とも言っているので奥のあたりが「行きたい行きたい!!」とゴネタんだろうなと思います。
八幡氏の文章によると
1902年のエドワード7世の戴冠式には小松宮彰仁親王が出席
1911年のジョージ5世の戴冠式には東伏見宮依仁親王が出席
1937年のジョージ6世の戴冠式には秩父宮両殿下が出席
1953年のエリザベス女王の戴冠式には皇太子明仁親王が出席
小松宮と東伏見宮はヨーロッパに留学していたので、外国の様式に長けていて貴族らとの交流がうまくできるだろうとの配慮。
しかし、両宮はどちらかというと末端も末端の宮でした。
秩父宮勢津子妃殿下は帰国子女だったので英語が上手で社交的。駐英大使の吉田茂の力もあって、序列は1番。そして両殿下はオランダ・フランス・ドイツ・スウェーデンを回った。
明仁親王が出席した背景には、戦争を挟んで日本とイギリスの関係が悪くなり、特にイギリスでは反日感情が強く、それを払しょくしたい国の意向で皇太子が出席。とはいえ、チャーチルが午餐会をしてくれたり、女王が競馬で隣の席に入れてくれたり、何となく気を遣われての訪問だったけど、決して歓迎されていたわけではなかった
明治に日本の皇室を近代化させる為に、どこの国をお手本にしたらいいのかと考えた時、ドイツかイギリスという事になったわけですね。
青年時代に外遊しイギリスへ行った昭和天皇は、当時の国王からとても優しく接して貰って、それが帰国の後、「女官制度」の改革に繋がったと言えます。
明治天皇があまりにも「無私」を貫き、親子といえどやすやすと声をかけられないような雰囲気を作り出し、だからなのか大正天皇は子煩悩で西洋好き。
昭和天皇は厳格派とマイホーム型の天皇を知り、「自分はどうしたらいいか」と色々考え、側室を置かない選択をしたわけです。
その代わり「後継者」を生み出す為に多大な努力をされた事はよく知られています。
昭和天皇が示されたのは、「やった事には責任が伴う」という事ですね。
さて、話を戻して「戴冠式」ですが、「イギリスを手本に開かれた皇室」とか週刊誌に書くようになったのは、恐らく美智子妃入内の後だったでしょう。
昭和の後期は、ひたすら「開かれた皇室」という事で、人気の美智子妃のファッションやら生活ぶりを公にして、まるで貴族のようにふるまっていたのです。
例えば、毎夏の軽井沢静養。プリンスホテルに滞在してテニスをする・・こんな贅沢な事を毎年やっていたし、プライベート旅行もしていたし。
昭和天皇と香淳皇后がいたから、皇太子一家が何をしようとあまり悪口も言われなかったし、皇太子夫妻は自ら公務を作り出してせっせと働いていました。
イギリスを始めとするヨーロッパの王室が、華やかな式典、パレード、きさくに国民に触れあう姿、時にスキャンダルも報じられて、よくよく考えたら問題ありだったのだけど、それこそが日本が目指す「開かれた皇室」だったのです。
2011年、秋篠宮両殿下にウイリアム王子の結婚式の招待状が来ますが、これにどうしても行きたがったのが皇太子夫妻で、横やりを入れ招待状を天皇当てにして貰って、皇太子夫妻に下げ渡される形になりました。
しかし、そもそも当時のウイリアム王子は「女王の孫」であり、皇太子夫妻からみれば格下になります。格とすれば秋篠宮でよかったのです。
それを横取りした挙句に罰があたったかのような東日本大震災が起きます。
皇太子夫妻は「あきらめざるをえない」と言いました。
昭和の頃、チャールズ皇太子とダイアナ妃の結婚式に出席したのは同格の皇太子夫妻でした。
とはいえ、決して序列が上だったとは思いません。
回りの人達が美智子妃の「花嫁」っぽい帽子とベールに違和感を持っているのがありありとみてとれます。
八幡氏の文章を借りると、昭和天皇は1971年に英国を訪問しています。
それまでアレキサンドラ王女やチャールズ皇太子の来日はあったものの、女王の来日は実現していませんでした。
そこで、一肌脱いだのがベルギー王室で、ベルギーが昭和天皇を招待する形で、イギリスとオランダ訪問も実現したのです。
しかし、昭和天皇は決して歓迎されたわけではありません。
色々あったんですよね。
で、1975年にエリザベス女王が来日。
しかし、この時以後、女王は一度も来日していません。
昭和の斂葬の儀にはエディンバラ公が一人で参列。その時も「イギリスは天皇陛下のご崩御に王配だけでいいと思っている」と言われたものです。
つまりイギリスはこの時もまだ戦争中のわだかまりをといていないわけです。
いくら、浩宮が留学しようと、礼宮が留学しようと公式的見解は「日本を許してはいない」って事だと思います。
平成の即位の礼にはチャールズ皇太子夫妻が出席。
チャールズ皇太子夫妻はその数年前に「公賓」として来日しており、日本人的には美しいダイアナ妃を見る事が出来て万々歳だったけれど、なぜ女王が来なかったのか・・・と思います。
そして平成の天皇皇后は「天皇は葬儀には出席しない」という慣例を無視して、ベルギー国王の葬儀に参列しました。
個人的に王妃と美智子妃が仲良しだったので序列は1位。
それに腹を立てのがイギリスで、その時から女王はベルギーを訪問しなくなりました。
日本の皇室がヨーロッパの王室同士の付き合いを壊してしまったのです。
上皇夫妻はベルギーには特に思い入れがある・・それはわかります。
しかし、だからと言って慣例を無視したり、回りをよく見ずに「ご意思」を通すととんでもない事態に陥るのです。
今回、エリザベス女王の国葬に無理やり参列した天皇皇后。
その結果、恥をさらす事になりました。それなのに、まだ戴冠式に行きたがり、さらには秋に訪英をもくろんでいるというのですから呆れてものが言えません。
なぜ、天皇皇后はそんなにもイギリスから招待を受けたいのでしょうか?
それではまるで、日本の天皇が格下でイギリスにおもねっているように見えませんか?
まずは、チャールズ国王夫妻を国賓として日本に招き、それから答礼訪問の形の方がおさまりがいい筈。
それもこれも、天皇皇后がイギリスの国葬にいかなければよかっただけの事なんです。
だってイギリスはコロナさえなかったら、即位直後の天皇を招待すると言っていたのですから。
それが招待される前に自らイギリスにかけつけ、皇后は行事に出ないで葬儀にだけ出席という無礼を働きました。
ヨーロッパから見たら「あの人はそういう人だから」と無視されるだけだけど、いわゆる皇后の本性を見せつけられてわざわざ「招待」しようとは思わないのでは?
オランダの二の舞は嫌ですもの。
何より、日本とイギリスの外交問題として、片側ばかりが行くのはまずすぎる。
英国の国王があっちこっち行くのは、そうやって連邦をまとめなくてはならないからで、日本はその必要はありません。またヨーロッパの王室と親戚でもありません。
国と国の付き合いが対等であるべきと同じように、王室同士の付き合いもまた同等でないと。
「朝貢」するわけじゃありませんから。
それゆえに、今回の戴冠式に秋篠宮両殿下の出席は妥当なのです。