毎回笑ったり泣いたりしながら見ている「不適切にもほどがある」ですけど、今回は非常に考えさせられたというか、「あれ?この話、どこかのあれにそっくり」って感じのものでした。
それは、渚ちゃんがインタビューに答えて話した内容
「私の回りにも計画的に妊活している女子社員が何人かいますけど、そういう子達に言いたいのは人生なんて思い通りにならなくて当たり前なんだから、ある程度流れに身を任せる心のゆとりっていうか、遊びを持ってた方がいいと思うんです」
に対して、まさに妊活中の杉山ちゃんが
「私の事なんです。絶対そう。私が妊活してること、犬島(渚)先輩にしか打ち明けてないから。これって「アウティング」ですよね」
アウティング・・・本人の了承を得ずに性的指向やプライバシーを暴露すること」
さらに怒ったこの社員
「マタハラになりません?この発言。遊びが必要?ふざけんなよ。こちとらなあ、遊びじゃねえんだよ」
わかりますか?
渚は特定の人物を指して言ってるわけではないのに、勝手に「自分のこと」だと決めつけて「アウティング」であり、「マタハラ」であるというわけです。
これ・・・宙組のあれだ~~~と私、思ってしまいました。
勝手に傷つき、勝手に責めて、勝手に相手に責任転嫁して貶める作戦。
これははっきり言って横暴だと思いませんか?
しかも、この杉山ちゃん。彼氏がいるわけでもない独身社員なんですけど、事あるごとに「妊活」を理由に早退、欠席がすごい。
さらに「妊活」している事はばんばんSNSで拡散している人だったんですよ。
こういう人に「今は仕事を優先しろ」と言ったら「マタハラ」と叫んで裁判沙汰になり、川人弁護士のような人が現れて
「たとえ独身女性だろうと妊活する事は法的に問題ない。それを阻止しようとするのは労働基準法違反」とか言い出すわけですね。
結果的に会社に呼ばれた渚はカメラが回っている所で杉山の弁護士と話す。
「彼女が妊活中であることを知りながら時間外労働を命じたことは?」
(かつらがおかしいから直せとか、アクセサリーを作り直せと言って時間外労働を命じたことは?)
あと2人いるから3人でシフトを組んでいた。妊活中である事は知らないふりをしていたのではないか。
「クリニックを紹介したり、サプリメントを勧めたことは?」
(前髪を直してあげると言って、本人は嫌だったのにヘアアイロンでやけどさせた)
善意です。誰にもわかって貰えないのは辛いだろうからと。
そこで小川が「彼女にも問題はないのか?SNSでにおわせた」と言うと、
「SNSをやってる事を言わなかったのはセクハラを防ぐ為だった」となりました。
最後は
「妊活でうまくいかない杉山さんには、子育てしながら仕事をするあなたが全てを叶えた成功者に見えたそうよ。そんな中で」
打ち合わせ中に予定を立てようとすると、杉山が
「その日は妊活で」「その日はクリニックで」「その日も妊活」というので、渚が
「いちいち言わなくていいよ」というと
「言っていこうと思って。逆に。急に予定入れるとわると思って」
「だったら来週はいないものとして、予定が空いたら来て」
この「いないもの」「予定が空いたら」に杉山はいたく傷ついたらしい。
これは「プレマタニティハラスメント」らしい。
杉山は心身の不調で求職。結果的に渚は一ヶ月間の自宅待機になってしまいました。
こんな生きづらい令和より、昭和の方がいいんじゃないかなと考えだす渚。
何で今時の若い人ってこんなに傷つきやすいのか。
っていうか、「傷ついた」事をこんなにアピールするのかわかりません。
渚と杉山の関係は「同じ部署で働く先輩と後輩」の関係以上のものはありません。
二人の繋がりは「仕事」で、渚の立場は仕事を円滑に進める為にシフトを組んだりする事で、グループを引っ張っていく存在です。
そこに、一人だけ「独身だけど妊活中」というプライベート優先の社員が紛れ込んでいて事あるごとに「その日は出来ません」「この日は出来ません」と言い続けたら回りが迷惑するのではありませんか?
だけど、事が「妊活」というデリケートな問題なので、会社は「仕事中心主義」を忘れたかのように杉山を擁護する。
あらかじめ来週のシフトを組もうとしたときに、一々「妊活」「クリニック」「妊活」って言われたら組めないでしょ?かといって、杉山中心にシフトを組んだら他のメンバーが不満に思う。
だから「1週間いないものとして考えるから、都合がついたら来て」って言っただけなのに「いないものとされた」と言って傷つき、休職。
これが自殺に至ったらどうでしょうか?
渚は毎日マスコミで叩かれ続けます。
ドラマの中では。ご近所トラブルに遭遇。
ペットボトルのラベルを取らずにゴミに出した女性に「ラベルをとらないと持って行ってくれませんよ」という。
そしたら「この間は持って行ってくれた」という。
「それは私があなたのごみを持ち帰ってラベルをはがしたからです」というと
「何でそんなに上から目線なんですか?だからパワハラなんかするんですよ」と返され、そこに現れた渚の父が倒れながらも歌って踊るというシーンになる。
昔の日本人はこういう言い返し方はしなかったと思うんです。
こういう屁理屈っていうのは中韓が得意とすることで。
っていうか、注意されたことを棚に上げて「上から目線」と責めるのもおかしいわけで。
当たり前のことを当たり前にやったら「パワハラ」「マタハラ」と言われて休職に追い込まれてしまうなんて、ひどい世の中だとおもいませんか?
私から見れば杉山という社員は何のために会社に来てたのかと思うし、なぜ独身なのに妊活に躍起になっているのかわからないし。
そういうことを質問しただけで「アウティング」って言われてしまう。
ゆえに、今時の会社の上司は新人教育を放棄しているんですね。
女子社員に「その服装は・・」と言えばセクハラ。
「遅いぞ!」と怒鳴ればパワハラ。
違うでしょう?
本当のパワーハラスメントっていうのは、自分に非がないのにネチネチと嫌味を言われたり、ターゲットにされて虐められることで、勝手に自分が「傷ついたから責任とれ」とは違う。
一々、上司が手取り足取り教え、その結果「パワハラで退職します」と言われたのでは意味がない。
人の善意を「上から目線」としか考えられないような人は集団組織には必要ないし、努力と根気が求められる職場でそれが出来な人は不適合なわけで。
昭和って確かにパワハラもセクハラもあったと思う。
私なんて新入社員の頃は毎日怒鳴られて泣いて、2年でやめたけど。でもあれはパワハラではないと思います。
いかに自分がお嬢さん育ちだったかあとになって気づく。
そういう事もありましたよね。
女子社員がみんなセクハラされていたわけじゃないです。
「今日の服は可愛いね」と言われたら素直に喜んだしね。
ただ、あの当時、「結婚退職が当たり前」「女子の定年は29歳」「男性と女性の給料格差が激しかった」「女子というだけで就職不利」とかいう会社があったのは事実で、そこだけひどかったなと思う程度。