「歌会始め」も苦行ですよね。1時間15分。微動だにせず延々と聞いている。
本来は楽しい行事の筈なのに、なんでこんなになったかな。
さて、今年のお題は「夢」
皇族方の出来は今一つかなと。
「夢」って難しいですよね。若いならともかく、一定の年齢をすぎると「夢?夢かあ・・・夢ねえ」ってなる。
個人的には東京都の村木陸さん23歳の
「実際に叶ふ程度にしておけ」とそんな夢など見たくないのだ
これ、最高!!こうでなくちゃの作品だと思います。
戦争の対義語は「夢」だとは思わないし、むりやり「夢」を突っ込んでいるような歌が多い中で素晴らしかったなと思います。
皇后陛下のドレスは珍しく生地がよく、新しいのかな。色々言われたからマオカラーはやめたの?ここで3連パールを持ってくる贅沢さ。
誰かアドバイスした人がいたのかな。
御製
旅先に出会ひし子らは語りたる目見(まみ)輝かせ未来の夢を
地方で出会う子達は目を輝かせて夢を語るというどこにでもある歌。
というか、この手の歌ばかりじゃないの?天皇陛下。お題を変えれば何でもは言っちゃう。すぐに子供達の目が輝いているとか、出会った人の笑顔がよかったとか、どうでもいいような歌ばかりですね。
皇后陛下
三十年(みそとせ)へて君と訪(と)ひたる英国の学び舎(や)に思ふかの日々の夢
多くの人が「これを読むだろう」と思った歌でした。もうこれしかネタがない。30年過ぎてかつてのオックスフォードに夫と行って、あの時、色々夢を見てたなあ・・・
いや、あの頃は「浩宮さまと結婚しません!」じゃないの?
一人だけ修士号とれなくて失意の帰国になった筈なのに、名誉博士号で全部帳消しです。
秋篠宮殿下(日嗣皇子)
初夢に何を見たのか思ひ出でむ幼き頃の記憶おぼろに
宝船の絵を布団の下に敷いて寝るとよい夢が見られる。という事を実際にやった記憶があるけど、どんな夢を見たのか思い出せない
もう殿下にとって小さい頃のあれやこれやは夢にすぎなかった・・・今の兄との関係をみるに、記憶さえないという絶望的な気持ちですかね。
紀子妃殿下(日嗣皇子の妃)
絲と針夢中にオヤを編む先に二つ三つと野の花が咲く
今、紀子様は手芸に夢中でいらっしゃるのですね。きっと心の支えになっているのでしょう。トルコのオヤもまたその一つで夢中になって編む事によっていつか野の花が増えている。嫌な事も忘れていると言った所でしょうか。
切ないなと。
愛子内親王は、昔、お母様が来てたドレスを真似っこしたようなドレスですね。
は始まって15分で「もう限界」というひどく落ち込んだような顔をしていたので心配になってしまいました。
我が友とふたたび会はむその日まで追ひかけてゆくそれぞれの夢
絶対に本人が作った作品じゃないでしょう。だって、卒業の日、学友といたような場面はなかったし、そもそも大学行ってないし。「我が友」って一体誰なんでしょうね。
佳子内親王
キャンバスに夢中になりて描きゐしかの日のことはなほあざやかに
昔、描いた絵を見ているとあの時の事が蘇る。鮮やかに
という歌。「夢」を「夢中」と詠むのは紀子様と同じ手法
夢という題は難しい。
本来両陛下は「国の夢」を歌うべきではないかと思うんですけど、私的な事ばかりで「ことほぎ」とは遠いなと思いました。