やっほーとんすけだよ。
あのね、ママが言ってた。
「一口に中華といっても奥が深いのよ。どこかの皇后陛下が好きな富麗華などもあるけれど、様々な王朝が入れ替わっているし、草原の民もいるから、主になる料理が違ってたりするじゃない?それでねとんすけ、今回は清朝宮廷料理のお店なのよ」
シンチョウ?「清朝!」って叱られた。
姫ちゃん 「西太后も食べたんでしょ」
あまり考えずに店選びをした姫ちゃんは店に入ってちょいびびり気味。
ママは「だから言ったじゃないの。敷居が高いって」と言ってた。
どんな風に敷居が高いかっていうと、タイトルの漢字。
実はかたかなになってて「レイカサイ」と読んでるのね。
でもそれはいわゆる漢語のカタカナ読みじゃない?
本当は「リージャツァイ」と読むの。意味は「りー家の料理」って意味ね。
でもリーと言えば「李」が一般的。何でこんな漢字を使うのかな。聞いてみたかったけどママにはその勇気がなかったみたい。
これが創業者一家。
同治帝・光緒帝時代に御膳坊を司る人になったらしい。
御膳坊って、大膳課みたいなものだけど、皇帝・皇后。妃達、使用人たちの食事を一手に握る権力者だよね。
衣装からして満州人です。ってことは名字は4文字なんじゃないの?って思ったけど、愛新覚羅家も漢語では「金」だから、恐らくこの人達もそうで、この「リー」は「研ぐ」という意味があるので、後付けの名字かなと思ったんだって。
清朝滅亡後は北京の胡同に店を出し、日本の銀座でも出し・・・って感じ。
店内はこんな感じ。
つまり、隣の席から見えないようになってる。
奥の奥には個室もあったよ。
それでね、
じゃじゃーーん!すごいでしょ。飲茶のアフタヌーンティーなの。
ちまきとか、エビ餃子とか沢山あるの。お店が緑なのはヒスイ色。
西太后は翡翠が大好きだったんだって。
僕、何から食べよう・・・・どれもおいしそう。
翡翠ギョーザ、おいしい!! ねえ、おいしいよね。
やっぱりおいしかった。
それと、今回は特別にバインミーというのがついてたの。
一言でいうとベトナム風のハンバーガーなんだけど、中身はチリソースとお肉とか、西太后が好んだにんじんの千切りとお肉とか。これが結構お腹いっぱいになるのね。
わあ!!にんじん!にんじん!ねえ、ママ、姫ちゃん、僕ににんじん頂戴!!
わあ、おいしい。ね。僕、すっごくご機嫌。
でもママ達は、回りが見えない事にちょっと不安を感じていたんだって。
お客の出入りもあまり見えないし。しょうがないから窓から見える向かいのビルの工事を見てたらしい。
少々背中に罪悪感。
あとね、僕、アイスジャスミン茶を飲んでるの。暑い時にはジャスミン茶が最高。
お茶はね、これは排毒茶。つまりデトックス効果のあるお茶だよ。
こっちは補陽茶。便秘とかに効くんだって。ポットで出てくるから、お腹たぽたぽ。
姫ちゃんは、このあと三越でトイレに何度も行ってました。
でもリラックス効果があるのか眠くなるの。
ママ~~僕、眠くなってきた。
「ダメよ。とんすけ、寝ちゃ駄目」
と目の前に出されたのが
も・・・もも饅頭!!
僕、食べる!
食べるってば。なんでどんどん遠くにしちゃうの?姫ちゃんの意地悪!
ええ~~~ん(泣く)もも饅頭。姫ちゃんの意地悪。意地悪ったら意地悪。
僕、いじける。家出しちゃう。
「ケータイと鍵忘れずにね」と姫ちゃんはどこ吹く風。
「ほらほら、もう泣かないの」
ママがやっと・・・・
もも饅頭くれた。
ママ、優しい。
もも饅頭に関しては、ママは思い出があるんだって。
昔、新婚旅行でタイに行ったんだけど、そこでお昼は中華料理店に入って、もお饅頭を食べたんだけど、本当に美味しかったんだって。
それから、ママがトイレに一旦だけど、そこの通路を見てびっくりしたんだって。
だってね。ラストエンペラー溥儀と弟溥傑がこのリーさんと一緒に撮ってる写真があったんだ。
もう片方の壁には3つの大きな肖像画があって、1枚は「継体天皇」2枚目は「養蚕をする美智子さま」だったんだ。
もっと由来を聞きたかったけど、忙しそうで。
こんな所で継体天皇と美智子さまなんてびっくりしちゃうよね。
「ママ、夜に来たいわ~~」と感動しきり。
僕も夜、一緒に来たい。
「何を言ってるの。夜はダディと来るわよ」だって。はいはい。
姫ちゃん、今回もお店探し、お疲れ様。次はどこかな。
桃饅頭>>>>思わず私も食いつきました(笑)
暑いので姫ちゃん十分に体を労って下さい。それでとんすけを虐めないで(笑)楽しいブログありがとう。
いつもより、目が、目がぎらついているように見えたのは緊張の現れでしょうか。
庶民の想像を超えるお店ですね。
たぶん私だと味の記憶が吹っ飛びます。
『蒼穹の昴』追体験できるってことですよね?
老けた田中裕子の西太后の爪の長さが目にちらつきます。底意地が悪くて品がない役が上手でした。
息子に選んだ遠縁の娘、つまり正妃がロバだったかラバだったかに似てるという記述があり、その女優さんのメイクに興味津々でした。
似てるんですよ、白いリボンだったりレースのもっさりしたあの眉毛が入れ墨の人に。
高位イコール気品ではないと教えてくれた作品でした。
こんな格調高すぎるお店が銀座にあるんですか、すごいな銀座。こわいな銀座。
隆裕皇后でした。
光緒帝も甥。
読み直すにはしんどいもので、失礼しました。
七言絶句が書かれていて、書いたのは光緒32年と有ります。有名な七言絶句とは違うので、本人が自分で読んだのかもしれません。光緒32年は西暦で1906年だそうです。日露戦争の翌年ですね。
家の中を整理していたら出てきたもので、捨てるにしてられず(笑)でも昔の良き薫りが致します。兵どもの夢の跡。
ふぶきさまも姫さまも素敵なご衣装で品よく味わられたのでしょうね。
ご紹介くださいまして、ありがとうございます。
思っていたよりモダンで柔らかいインテリアに驚きました。
中華中華していないというか、ふわっとしてますね。
しかし、溥儀や溥傑と肩を並べる?養蚕をする美智子さまw
謎ですね。