新聞見てびっくりです。
あの名作「ガラスの仮面」でマヤと亜弓が競っていた
「紅天女」が能になるんですってーーー
(ぜひ見てみたいかも)
これは新作能として来年の2月に上演される予定だそうです。
やるじゃないのーー伝統芸能も
そういえば「ガラスの仮面」って・・・まだ完結していないんです。
1年か2年に1冊の割合で単行本が出ていまして・・・・
今「42巻」ですね
連載開始当時、マヤと私は同い年だったんですけど
20代で追い越し・・・今やその歳の差は20になりつつあり・・?
なんて言うか・・・永遠に完結しない物語という印象があります
でも「演劇」を志す人にとっては、今もって「バイブル」だと思います。
だってこのマンガには「演技の基本」が全部詰まっているんですもん。
私も自分のHPで宝塚などの評論を書いていますが、
「ガラスの仮面」で得た知識が基本になっていますねーーー
脚本や演技の見方が「ガラスの仮面」の月影先生になってるんです
(ほんとだよーー)
「紅天女」は、梅の木の精が恋して・・・というお話ですね。
一度、「花とゆめ」紙上で物語が月影先生によって上演されたことが
あります。
古典的ですけど、いいお話でしたーーー
ところが、作者の美内すずえさんが、
この「超自然」というものにハマってしまって・・・
新興宗教団体の教祖様みたいになったあたりから
連載が滞ってしまったんです
彼女の作品に「アマテラス」という、
これまた完結していないマンガがありますけど、
これも1巻2巻は非常に面白く読めるんですが
3巻あたりになるともう、宗教色が強くて引いてしまいました・・・
「紅天女」が持つ宗教観っていうのも非常に酷似しているんですよね。
読者としては、あまり「超自然」に、こだわられても困るんですけどね・・・
(美内さんは非常に霊感が強い人だからなーー)
今回、能「紅天女」の脚本を手がけたのが
植田紳爾氏・・・・宝塚ファンにおなじみのおじさんです
この人の名前を知らなくても「ベルサイユのばら」を作った人といえば
誰でもわかるでしょうねーー
そう、今や「宝塚の忠臣蔵」である「ベルサイユのばら」をてがけた人です。
彼の作る芝居は、どちらかというと「能」や「歌舞伎向き」で
ストーリー展開がどうのより、「見せ場」に拘る作り方ですから
むしろ、今回のお仕事はぴったりだったのではないでしょうか・・・・
来年の2月ですか・・・チャンスがあったらぜひ見てみたいです。
そうそう「能」といえば、成田美名子の
「花よりも花の如く」(白泉社)
も面白いですよーー
姉妹作「NATURAL」も合わせて読むとばっちりです