


【うんちく】

コチには表裏一体の二つの俗言があります。

まず一つ目は「コチの頭は嫁に食わせ」と言うもの。

これは、棘だらけで食べるところがないコチの頭を食べさせて、
にっくき嫁を、いびるというもの。

二つ目は、「コチの頭には、姑が知らぬ身がある」です。

これは、実はコチは頭部にある頬肉がカサゴなどと同様、一番旨い。

どんなにつまらなく見えるものでも、よく探せば捨てがたい価値が
あるものだという意味らしいです。

また、コチは生まれてから2歳まではオスばかりです。

ところが3歳頃から成熟が始まり、体長50㌢以上ではほとんどがメス
に転換するのです。

成熟してから性転換する前まではオスとして、性転換後はメスとして
の役割を果たします。















