仕留めてから2時間は経っていないでしょう。
無念の表情にも見えなくはない。雌雄で群れは作らないというのだが・・・。
しかし、どう見てもこの150キロを超える巨体の雄がボスらしい。
雪国で生きる知恵で、群れを作らなければ生きにくいという事なのだろうか。
驚いたのは、この行動の形跡です。
植えの杉林から、一気に沢に向かって降りてきています。この上には集落もあります。
あの、巨体の雄が先頭で深い雪を掻きわけて沢を目指したらしい。
移動した跡は、深い溝を掘ったかのようにも見える。深さは50cmは有るでしょうか。
最後は、沢の川の中へと続く移動した跡です。
いくらあの巨体でも、深い雪の中でエサを探すのは簡単ではない。
イノシシは雑食性と言われ、小動物から植物性の食べ物まで何でも食べるという。
射止めてすくぐに解体を始めた猟師さんは、内臓には川のコケ類があったと言いました。
(続く)