畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

イノシシ五頭が一気に獲れる(その1)

2025-01-15 09:16:02 | 自然
 昼食後の昼寝が、スマホの着信音で目覚めさせられました。
「イノシシの大物が獲れたが、大きすぎて動かせない。手伝いを頼む」という内容。

 3人掛かりで、河畔から上の道に引き上げようとしていましたが、3人では動かない。
なにしろ、最も大きい雄は、150kgを越えようかという大物でしたから、無理もない。

 当歳子と思われる二頭はすでに、軽トラの場所まで搬出済み。
中くらいの一頭は、川岸から斜面を引き上げて水田と思われる平地に有る。

 最も大きな雄が150kg超と見えると言うから、次の一頭は100kg超か。
その二頭の引き上げには苦労する。ロープを二本掛けてそれぞれ二人で引き上げる。

 しかも、雪の上で滑りやすいように、大きなビニールを掛けての仕事。
休憩を交えながらも、四人でようやく引き上げたけれど、さすがに150kgは重い。
            (続く)
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塞ノ神(その2終わり)

2025-01-15 04:18:23 | 暮らし
 火勢は一気に強くなり、しめ縄やお札を納めた塔は一気に燃え上がる。
会場は村の守り神、鎮守様の境内です。かつて遠目にも見えた杉や榎の大木も無くなってしまったが。

 カヤや稲わらの燃えカスが、炎の勢いで空に舞い上がる。
火の勢いの怖さというか、力というか、何か勇気づけられるような火の勢い。

 火勢が弱まってきたタイミングで、皆さんが持参したするめなどを焼く。
集落の役員が、子供たちには袋入りのお菓子、大人にはお神酒を分配します。

 以前は、お神酒で元気づき、社を会場に酒盛りをする人々もいたらしい。
しかし、昔のような破天荒な人間は減り、妙に分別臭くなったようにも感じる。

 棒の先に吊るしたスルメを見て、皆さんが口々にその高価さを言う。
お神酒とはいえ、スルメは日本酒には昔からピタリのおつまみにもなります。
 そして、やがて塔の中心にしていた太い竹の棒も燃え尽きて倒れました。
その昔は、この中心の棒が焼け落ちて倒れる方向の家に、子供が生まれる。なんて言い合いましたが。
こうして、大切な行事の塞ノ神は終焉を迎えました。後片付けはまた担当者に願い、帰宅しました。
               (終わり)
コメント (2)
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