夕方近くなって、慌てたような電話が入りました。
「これから、魚を持っていきます。御在宅ですか?」なんて知人からの電話。
種蒔き仕事を切り上げて早めに帰宅して待つと、すぐに到着しましたよ。
どんな魚かも聞かなかったけれども、発泡スチロールの箱の中には大きな鯛が。
早速表で、鱗を引きます。因みに大きな方はぴったり50cm!
持参してくださったのは出雲崎の知人。我が家にとっては「海幸彦」なのです。
大出刃包、小出刃、柳葉包丁と我が家の魚用包丁総動員。
「治に居て乱を忘れず」でも無いけれど、いつも包丁だけは研ぎあげてある。
それにしても、鯛は五枚卸しなんて言葉は知っていても実戦経験なし。
「猫に小判気味だね」なんて会話を交わしつつ、二人でキッチンでの格闘です。
大きな鯛にしては少ない切り身!
仕方ないですね。勿体ないなんて言ってはいられません。残ったアラは煮物にしましょう。
これも聞いたり、読んだりしたことがあるだけの松皮作りにも挑戦。
なにしろ、到着したのが4時半を過ぎていたから夕食までにとてんてこ舞い。
見てください、自慢でも無いけれど身たっぷりの煮付けですよ。
とても、アラ汁なんて洒落て言っている場合じゃ無いですからねー。
ふうーっと大きな息を突きようやく夕食になったのは6時半過ぎ。
先ずはとばかりに、ビールでのどを潤し、やはり鯛の刺身はこれだとばかりに「越乃寒梅」になりました。
諦めて取り掛かった仕事でしたが、結構魚捌きの上手なスベルべ夫婦も悪戦苦闘でした。
昨日の夕方隣の婿殿に話したら、
たまたま買い物に出かけただけで休みだったとのこと。
二人ともガックリとして大笑いになりました。先日はイナダを何匹も頂いたし、
彼とホットラインを結ぼうかという話になりました(笑)。
猫に小判、坊さんかんざし状態でしたが、なんと昨日の昼食は鯛茶漬けにしてみましたよ。
50㎝の鯛は大きいですね!ちゃんと始末できるのですからさすが海ある県人ですね。ウチは魚をさばくなんてまるで経験が無いので魚屋さんに持って行って頼んで切っていただいたことがありました。川の魚の鯉も、です。鯛といえばアラで炊いた鯛めしはおいしいですね。ぜひどうぞ。