畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

キチンガーデン?

2011-10-27 05:11:11 | 野菜

 昨日に引き続き山の畑の風景です。
昨日は約束の午後三時に長岡の「越後の台所 すずきち」さんが仕入れに来ました。
マスターと、シェフのコンビでの仕入れがここのところ続いています。


 畑では自由に気に入った野菜を収穫して頂きます。
もっとも、大量の野菜を仕入れて下さるので、私一人の収穫では間に合わないのです。
マスターが両手に野菜を持ち、まだ鋭い目で野菜を探す。


 シェフも同じく御自分で収穫です。
引きぬいている野菜は「大根菜」で、大根の種まきが終わり、
残った種を葉大根として食べるために、残さずに筋播きしたものです。


 マスターが探しているのは「温海蕪」の大きく育ったもののようです。
彼とは昨年の一月に知人の紹介で出会いました。
一月の正月明けから何度も何度も我が家を訪れて、野菜、山菜の話を交わしました。

 畑作、農業の経験は皆無だけれど「野菜ソムリエ」の資格をお持ちで、
それなりの知識はお有りだったので、話が弾みそして夢を語り合っていました。


 「アスパラ菜(オータムポエム)」を摘んでそのまま齧ってもらうと、
「うーん、甘いー美味しい」と驚きの歓声。青臭さも無く、なんとも言えない甘さなのです。

 二人で、宣伝用か写真を撮り始めました。
齧りながら微笑むと言う構図が決まらず大笑い。

 傍ではマックスが何がそんなに可笑しいの?なんてしらけ顔(笑)。
マックスの右目はかなり回復してきたけれど、涙が止まらず、
眼球を見るとかなり傷ついている様子。今朝も9時の約束で獣医さんに行きます。


 満足そうに収穫した野菜を眺めるマスター。
「スベルべさんとの出会いが無かったらこの店のイメージは出来ませんでした。」
昨年三月六日のプレオープンに招待されて、この言葉を聞いた時は我がことのように嬉しかった。

 私が農天市場の裏、畑の中で開きたかったレストランに近いイメージの店が、
彼の手によって長岡でオープンし、一年半経過した今も、「野菜の美味しい店」として、
人気を集め、今年から始めたランチタイムの営業など、順番待ちになるらしい。
いや、なっていると義母と妻とで訪問した際の話を聞きました。


 大根もこんなに大きく育ちましたよ。
紫色の「紅しぐれ」もこの時期には重要な野菜の一つです。


 葉物も洗わずに丁寧に新聞紙にくるんで荷造りします。
「ルッコラ」なんて傷みやすいと、扱いは慎重の上に慎重を重ねています。

 彼らと付き合い始めて、私も参考、勉強になるのは野菜の利用方法です。
私が考え付かない、斬新な食べ方を工夫し、生み出していますから。

 さて、このコンテナ三個を満杯にした野菜は、どんなお客さんがお食べになるのかな。
特に、若い女性に人気が有る店と言いますから、健康美女のお口に入るのかな。

 もしも、私のブログをみるお客さんがいらっしゃいましたら、この生産現場をご覧ください。
こんな山の畑で減農薬、減化学肥料のほぼ無農薬、有機栽培で育つ野菜の味をお楽しみください。
マスターの愛車、コロンとした愛嬌のある黄色の「プジョー」は野菜を満載し、長岡へと帰路に着きました。
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朝の光の中で

2011-10-26 05:09:43 | 野菜

 昨日は夜明けを待って妻と、マックスを伴って山の畑へ。
山道を登っている時、山際から太陽が顔を出し、畑に着くと朝の光が降り注いでいた。


 一回も農薬を使わなかったけれども、右の「野沢菜」も左の「高菜」も綺麗に育った。
挟まれた、低い畝も中々芽が出なかった「コスレタス」が伸び始めている。

 実は「コスレタス」は苦労して、連結ポットで苗を作って植えたけれどもおもわしくなく、
再度、直播きをしたものが芽を出したため、不揃いになっています。
「コスレタス」は「ロメインレタス」と呼ばれる少し苦みのあるレタス。芯はチコリの代用にもなりますよ。


 もう少しこの畝の手前を見ます。右の「野沢菜」は手前から順次収穫を始めています。
朝の光を浴びて輝く野菜は、眺めるだけでも私の心を和ませてくれる。


 前にも話しましたが、残念ながら名前を忘れてしまった。
水害で、種の空き袋を流してしまったのかもしれないなー。
真っ赤な芯に近い部分の葉が巻き始めていますよ。


 畑の山際の端から見た風景。
間引いた大根の葉を処理する妻とマックスが朝日を浴びている。
幸せなのんびりとした朝の光景です。


 遅くなり、今秋の最後に種蒔きとなった「リアスからし菜」「赤リアスからし菜」も、
心配したにも関わらず、順調に伸びています。これなど、同じ種類の四回目の種蒔きでしたよ。 


 これも最後の「サラダミズ菜」です。寒くはなった来たけれど健気に育っています。
一通りの野菜を収穫して、三個のコンテナを満杯にして帰宅しました。

 さて、この野菜は実は妻の友達へのプレゼント用。
最近、手術を終え退院した妻の友達を見舞いを兼ねて訪問しようと前日決めたのです。
そう、最近納車になった新しい車の試乗を兼ねて群馬まで足を延ばすことにしたのでした。

 ところが、妻は午前中はパートが入り帰宅は午後一時少し前。
帰宅してから、洗って水切りをしていた野菜を後ろ座席をたたみ、満載状態に。

 ガソリンを満タンにして、いざ出発と言う運びになりましたが、
早くもガソリンスタンドでハプニングが発生します。
セルフ方式のスタンドですけれども、恥ずかしい事に給油キャップの外し方が分からない。

 見かけた店員に声をかけたが彼も分からず、「これじゃないの」とノブを引くと「ボン」とボンネットが上がる。
もう一人の店員が駆けつけ、「給油口の蓋の端を押すと開きますよ」と開けてくれたので大笑い。
「ざとうが馬を貰ったよう」なんて昔の人が言ったけれども、同じですねと大笑いになった。

 でも、走り始めたら結構順調。
もちろん初めての高速道路も、「ETC」も無事に作動し先ずは順調な走り出し。

 一時期乗った1800から1500、そしてこの1300と排気量は小さくなってきたけれど、
多少出足、加速にストレスは感じるものの、結構走るものと感心する。
走り出すと性格が出ちゃって、ベンツもレクサスもみんな追い越しちゃったー!

 いえ、決して無謀、無理な運転では有りませんよ。
他人様を怖がらせるような運転は絶対にしませんからご安心を。
県境の長い清水トンネルを越えてひた走り、一時間四十五分で目的地に到着。

 久しぶりの再会と、思ったよりも元気な妻の友人と、
途中でキノコ採りからお帰りになられた彼女の旦那さんとしばしの歓談の後、
また、ひた走り、マックスの待つ家へと急いだのでした。
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ツバメさん、御馳走様でした

2011-10-25 05:43:08 | 食べ物

 先日頂いた珍品です。
さて、こりゃなんじゃいな。泰国とか燕とかは読めます。
そして、SWALLOWとも有ります。


 細かな説明文字を見ても分からない。
でも、彼の国では有名な珍品、海ツバメの巣であることは間違いなさそう。


 こんな綺麗な瓶がこれまた綺麗な箱に詰められていましたよ。
もう、「海ツバメの巣」なんて言うと高貴なスープしか思い当たりません。 


 さて、もしも美味しいスープだったら、大切に保管してある「紹興酒」を開けるしかない。
そんな風に思って、期待に高鳴る胸で瓶の蓋を開けて一口ごくん。
ありゃ!甘くってスープって言うよりもこれはジュースですよ。

 そこで、再度入っていた袋や、説明書きを見る。
そこで、ようやく健康飲料の類かなー、なんて気が付きます。
海ツバメの巣に、これまた貴重な銀茸入りの健康飲料なんですね。

 これは、その包装の大仰さから見ても珍品、貴重品なのは間違いなし。
きっと、不老長寿の秘薬ですよこれは。
困ったなー、平均寿命まで生きられたら上出来と思っているのに、
百歳まで生きてしまうかも知れないなー(笑)。


 と、言う訳で南海の海ツバメちゃんありがとうございました。
苦労して作ったおうちをゴックンと頂いちゃいました。

 君のお友達、仲間のツバメが来春我が家を訪れたら、君の代わりに歓迎するからね。
そう、不老長寿の寿命で何時までも可愛がってあげますから。
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希望の光「弥生姫」を植えた

2011-10-24 05:07:57 | 

 畑の土の乾燥を待って農天市場の裏をトラクターで耕した。


 建設業者の手により、二トンダンプカーで12台ものゴミを搬出してもらったのだが、
カヤ、葦などの枯れた、細かなゴミまでは除去し得ていない。

 そして、水害が残したものはゴミだけではなくて、泥のおまけつき。
畝の上、畝間を埋めてマルチシートを剥ぎ取るのにも一苦労。


 来春のために耕すのだったら、急ぐ必要も無く雪消えを待って耕してもよい。
でも、どうしても今のうちに耕して、このイチゴ「弥生姫」を植えたかった。 


 トラクターで耕した後に、有機石灰と堆肥をたっぷりと入れて「コマメ」で再度耕す。
栄養たっぷりにした畑に待望のイチゴ「弥生姫」をわずか20株では有るけれど植えることが出来た。


 実はこの「弥生姫」は私が買い求めた店では商標登録の関係で本名を名乗れない。
「とち乙女」と言う名前で売られていました。
レジで勘定をする際に、交わした会話で知った本名「弥生姫」でした。

 わずか20株では有るけれど、水害で荒れ果てた畑に植えた最初の野菜。
いや、イチゴって野菜とは呼ばないのかな(笑)。
でも、この20株は落ち込んでいた私の心に射す希望の光、夢です。

 イチゴは手入れさえ間違いなく行ったら、株元から出るランナーで増やせます。
そう、上手く行ったら一株から三株も四株も小株を得ることも可能でしょう。
すると、来年は60株、いや80株に出来るかも知れない。

 そして、その翌年は200株、いや300株にも増やすことも可能かもしれない。
本来、楽天的で能天気なスベルべは、秋の日差しの中で呑気にそんな夢を見ていました。
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幻の蜜芋「安納芋」を収穫!

2011-10-23 05:53:49 | 

 秋の空が真っ青に広がった一昨日の午前、チャンスとばかりにさつま芋を掘った。
左の列、紫芋の「パープルスイートロード」など、手伝ったくれたオジサンが驚くほどの出来の良さ。
右の列は先日、畝の半分だけを掘った「玉乙女」の残りです。


 全株のさつま芋の大きさが揃うことは中々無い。
このサイズだったら、種イモにも最適かな。そろそろ種イモの準備も頭に入れなくては。


 マックスが見守る中、期待の「安納芋」を掘り始める。
マックスの右目に異常が出ているけれど分かりますか。

 二週間ほど前に、散歩に出かける際にはしゃぎ過ぎて、小型耕運機にぶつかってしまった。
痛さに驚き、大きく首を振った途端に、今度は傍の軽トラにガツン。
その後、獣医さんに二回連れて行き、点眼薬を貰っているのだけれど、中々完治とは行きません。


 期待の「安納芋」は昨年、パート先の女性に種イモとして貰った五個の種イモを、
大切に温床で育てて採った苗から作ったものです。

 「安納芋」は種子島の名産として知られ、鹿児島の大隅半島でも栽培されているようです。
別名「蜜芋」とも呼ばれ、糖度は14度と一般的なさつま芋の1.5倍の甘さに相当すると言います。
丁度、昨日見た雑誌で、税込五キロ五千円と出ていましたよ!

 でも、説明を見ると「農薬は除草と消毒、害虫駆除のため最小限使う」と有りました。
私の「安納芋」なんて、百パーセント無農薬有機栽培の手作りですよ「エヘン(笑)」。


 掘り起こした、「安納芋」と「玉乙女」をムシロの上にブルーシートを広げ慎重に乾燥。
乾燥するのは、種イモが保存中に腐らせないためです。


 こうして、小半日乾燥し夕方にはスイカ用の空き段ボール箱に詰めました。
そうですね、正確には数えなかったけれども30個は有ったかな。

 冗談半分に「今年は食べるのも売るのも我慢して、種イモに回し、来年はもっと増やす、
そして、大量に作って安納芋長者を目指す」なーんて言っていますよ。


 もちろん他の品種、「黄金千貫」や「鳴門金時」なども沢山収穫していますよ。
くどいようですけれども、下の農天市場の周りの畑は水害で壊滅してしまったけれども、
山の畑で栽培したイモ類や野菜は、大雨の影響も少なく、豊作となりました。


 見守るマックスは右目の負傷で元気が有りません。
なんだか、尻尾も下がり気味「マックス!尻尾ピン!」の私の声に、
我に返り、しずしずと尻尾を上げるマックスです。

 でもね、目の治療のために訪れた獣医さんのご夫妻には、
「十二歳の年齢には見えない身体と動き」とほめられましたよ。
我が子をほめられたかのように嬉しかった、馬鹿な飼い主夫婦でした(笑)。 
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