昨日に引き続き山の畑の風景です。
昨日は約束の午後三時に長岡の「越後の台所 すずきち」さんが仕入れに来ました。
マスターと、シェフのコンビでの仕入れがここのところ続いています。
畑では自由に気に入った野菜を収穫して頂きます。
もっとも、大量の野菜を仕入れて下さるので、私一人の収穫では間に合わないのです。
マスターが両手に野菜を持ち、まだ鋭い目で野菜を探す。
シェフも同じく御自分で収穫です。
引きぬいている野菜は「大根菜」で、大根の種まきが終わり、
残った種を葉大根として食べるために、残さずに筋播きしたものです。
マスターが探しているのは「温海蕪」の大きく育ったもののようです。
彼とは昨年の一月に知人の紹介で出会いました。
一月の正月明けから何度も何度も我が家を訪れて、野菜、山菜の話を交わしました。
畑作、農業の経験は皆無だけれど「野菜ソムリエ」の資格をお持ちで、
それなりの知識はお有りだったので、話が弾みそして夢を語り合っていました。
「アスパラ菜(オータムポエム)」を摘んでそのまま齧ってもらうと、
「うーん、甘いー美味しい」と驚きの歓声。青臭さも無く、なんとも言えない甘さなのです。
二人で、宣伝用か写真を撮り始めました。
齧りながら微笑むと言う構図が決まらず大笑い。
傍ではマックスが何がそんなに可笑しいの?なんてしらけ顔(笑)。
マックスの右目はかなり回復してきたけれど、涙が止まらず、
眼球を見るとかなり傷ついている様子。今朝も9時の約束で獣医さんに行きます。
満足そうに収穫した野菜を眺めるマスター。
「スベルべさんとの出会いが無かったらこの店のイメージは出来ませんでした。」
昨年三月六日のプレオープンに招待されて、この言葉を聞いた時は我がことのように嬉しかった。
私が農天市場の裏、畑の中で開きたかったレストランに近いイメージの店が、
彼の手によって長岡でオープンし、一年半経過した今も、「野菜の美味しい店」として、
人気を集め、今年から始めたランチタイムの営業など、順番待ちになるらしい。
いや、なっていると義母と妻とで訪問した際の話を聞きました。
大根もこんなに大きく育ちましたよ。
紫色の「紅しぐれ」もこの時期には重要な野菜の一つです。
葉物も洗わずに丁寧に新聞紙にくるんで荷造りします。
「ルッコラ」なんて傷みやすいと、扱いは慎重の上に慎重を重ねています。
彼らと付き合い始めて、私も参考、勉強になるのは野菜の利用方法です。
私が考え付かない、斬新な食べ方を工夫し、生み出していますから。
さて、このコンテナ三個を満杯にした野菜は、どんなお客さんがお食べになるのかな。
特に、若い女性に人気が有る店と言いますから、健康美女のお口に入るのかな。
もしも、私のブログをみるお客さんがいらっしゃいましたら、この生産現場をご覧ください。
こんな山の畑で減農薬、減化学肥料のほぼ無農薬、有機栽培で育つ野菜の味をお楽しみください。
マスターの愛車、コロンとした愛嬌のある黄色の「プジョー」は野菜を満載し、長岡へと帰路に着きました。