畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

秋の山の畑の風景

2011-10-22 05:35:55 | 野菜

 残暑が何時までも残り、芽出しに苦労した秋野菜も、
その後の気温低下と共に元気を出しています。

 ここは山の畑の外れ、もっとも崖に近い畑所。
以前にもアップしたウサギの食害で、右上の三畝の大根が無くなっていますが、
それ以外は、全てが順調に育っています。


 こんな感じで、すでに収穫作業は進めています。
野沢菜を収穫した跡がマルチシートに見えます。


 ミニ青梗菜の「シャオパオ」も多少の虫食い跡は見られるけれど、
農薬を全く使わなかったにしては、先ずは順調な成長です。


 「ターツァイ」も成長の度合いにばらつきは見られるけれど、
特徴的な葉の広がりを見せてまだまだ大きくなる様子。
その右は、山形の地方野菜「温海蕪」左は柔らかな「野沢菜」です。


 この一角はジャガイモ「インカの目覚め」の収穫跡に播いた秋野菜。
白菜も随分大きくなり、巻き始めています。
 赤い「リアスからし菜」も見えますが、これなど四回に分けて種蒔きをしています。 


 左の大きな葉は「高菜」です。
その右にはもう名前も忘れちゃいましたが赤い「チコリ」の一種。

 その奥はコスレタスなどのレタス類が続きます。
ここも芽が中々出なくて苦労しましたよ。
コスレタスなど、大きなものは苗を育てて植えたものだけれど何株も残らず、
その後、直播きした種が芽を出して成長を続けています。


 アマガエルが白菜の畑の間でくつろいでいます。
いや、餌になる昆虫が来るのを待っているのかな。
いずれにせよ、全く消毒、農薬使用の無い野菜は彼らにも快適な様子。


 いや、農薬は八月末に播いた大根に一度軽く使いました。
気温が高いと、小さな甲虫類が新芽を食い尽くしてしまいますから。

 それと、キャベツには微生物農薬の「BT剤」である、「エコマスター」を使っています。
その程度の使い方ですから、昆虫たちには快適な畑のようですよ。
通称「オンブバッタ」と言う「ショウリョウバッタ」の番がのんびりと交尾中。

 御存じかも知れないけれど、オンブしているのは子供では有りません。
大事な大事な旦那さま、雄なんですからね。
ま、交尾後に生まれてくる子供の栄養にと、雌に食べられてしまう、
「カマキリ」のオスよりも快適な夫婦生活では有るようですよ(笑)。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

若者とオートバイ談義

2011-10-21 04:25:26 | オートバイ

 一昨日の夕方近く、パートから帰ると我が家の前に一台のオートバイ。
タンデムで来た、若者たちに「どうした?故障でもしたの?」と聞くと、
「いいえ、友達と待ち合わせです」と言う。

 ピカピカのオートバイを前に、オートバイ談義が始まる。
「フーン、今のCB400ってこんな風になっているの、俺もね、古いけれどスティードに乗っているよ」
「ヘーッ、600ですか、見せてもらっていいですか」


 そこへ、ヤマハのアメリカン「ドラッグスター」に乗った待ち合わせの友達が登場。
私を加えて四人で談義は盛り上がる。
「並べて写真を撮らせてもらいたいですが良いですか」


 と、言う訳で、オートバイの撮影会となった。
そこへ、マックスと山の畑に行っていた妻が、軽トラで帰宅。
妻もオートバイは嫌いではない。早速会話に加わります。


 スティードは600でヤマハのこのアメリカンは400何だけれども、
なんだか、新しい400の方が排気量の大きなスティードよりも大きく見えますね。


 縦型Vツゥイン二気筒のアメリカンに比べて、CBは並列の四気筒。
思い出して、私のオートバイ歴などを語る。
義兄から譲り受け乗っていた「国産初の市販DOHCだったCB500にも乗っていたよ」
なんて話して聞かせると、彼らの目が輝く。


 今のアメリカンには実用的には無用と思える部品も多く見える。
こうして見ると、私のスティード600なんて随分シンプルだなー。

 話をしているうちに、彼らは三人とも高校生だと言うことが分かる。
うーん、今の高校生は恵まれているなー。
私なんて、高校を卒業した昭和四十年代の初めに、コツコツと貯めたお小遣いで買ったのは、
当時では珍しかったドロップハンドルの自転車だったものねー。

 そして、働き始めてしばらく、二十歳になってから自分の給料で買ったのが、ホンダのCB90の中古品。
それが、私のオートバイ遍歴の始まりだった。今の子供たちは恵まれているねー。

 「オートバイって身体が剥き出しだから事故が怖いよね」と妻が言う。
「えー、親戚にもオートバイ事故で半身不随になった人がいます」と若者の一人。
私たちは口をそろえ「気をつけて走ってね」と言い、「ハイッ」と元気に答えて彼らは走り去った。

 昨日は珍しく日本晴れ、秋のさわやかな一日となった。
妻は前日の若者たちとの交流で刺激されたらしく、
「ねー、昼休みを利用してちょっと出かけてこない?」と誘う。
てっきり、前日届いた新車の試乗かと思ったらなんと、オートバイのタンデムをせがまれたのです。

 Aコープに出荷する野菜と、亡くなった同級生の実家に届けたいと言う、
熱々の「焼き芋」をリュックに詰めたり、抱きかかえたりの凄いスタイルで後ろに乗る妻。
荷物に押され、アメリカンの乗車スタイルもなんだか窮屈なものとなる。

 でも、還暦はとっくに過ぎたのに、スベルべもまだまだ元気。
これで、こんなスタイルで走り始めると、結構スピードに乗っちゃうんですから。
思わぬ事で、秋晴れの空の下のツーリングとなり、満足の一時では有りました。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新しい「バイブル」が届いた!

2011-10-20 05:20:50 | 

 七月三十日早暁の水害で、屋根まで完全に水没した軽トラには、
私の畑仕事の「バイブル」である「家庭菜園大百科」も載せてあった。


 なんとか出来ないかと、軽トラの荷台に乗せた収納ボックスから取り出し、
ゆっくりと陰干しして見たけれども、ぴったりと張り付いてしまって、無理に剥がすと破れてしまう。


 なんとか我慢して、前の経験を思い出したりしながら、秋野菜の栽培はやってきた。
でも、衰えつつある頭に、全ての仕事の記憶を復活させるのはまず不可能。

 典型的な「儲からない農業」である「多品目少量栽培」の私の畑仕事には、
こんな家庭菜園のバイブルでもあるこの本が欠かせなかったのです。
でも、「神は我を救いたもうた」昨日はピカピカのバイブルが届いたのですよ(笑)。


 妻が同級生が出版した小説を手に入れたいと言うので、ネットで調べ、
ついでに、柴田トヨさんの詩集と、そして、この「家庭菜園大百科」も古本として見つけ、
喜び勇んで注文したのでした。

 中古品とあった、「家庭菜園大百科」が真っ先に一冊だけで到着したのは昨日です。
中古品と断っていても、中には出版社向けのハガキも入っていて、どうやら返本になった本のようです。
新品同様のこの本、私の「バイブル」の包みを開けて、子供が目当ての玩具を手に入れたように嬉しかった。

 もう一冊の「バイブル」である「魚沼の野菜作り」は、家の書架に有って水難は免れました。
この二冊が揃ったならば、経験を重ねつつある私には、正に「鬼に金棒」ですよ(笑)。

 今日は一日秋晴れの晴天が続きそうです。
「家庭菜園大百科」を再度紐解き、購入して少し日の経った「イチゴ」と「タマネギ」の苗を植えましょう。

 「イチゴ」なんて、今のところ門外不出の品種「弥生姫」二十株ですからね。
来年以降は、ランナーから自分で苗を作り、増やしましょう。
ウフフ、来年は40株そしてその次の年は80株・・・・・。
「獲らぬ狸の皮算用」と笑われようが、私の心は少年の初恋のように高鳴ります(大笑)。

 昨日は待望の新車の乗用車も納車になり嬉しい一日でした。
水害の家の被害に合わせ、新車の購入は手痛い出費だけれども、なーに元気で働けたらなんとかなるさ。
昨日は水害以降ではもっとも心の弾む幸せな一日になりました。


 
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

さようなら「柳ジョージ」さん、さようなら「酔って候」

2011-10-19 14:14:20 | 暮らし

 「土佐の鯨は大虎で 腕と度胸の男伊達 いつでも 酔って候 
 酒と女が 大好きで 粋な誌で雪見詩 いつでも 酔って候」


鯨海酔候 無頼酒 鯨海酔候 噂の容堂  


 「二升入りの 瓢箪で 公衆を脅かす無頼酒
 粋な 酔って候」
「歯が疼き 目も眩み 耳鳴りしようとも いつでも 酔って候」 


鯨海酔候 無頼酒 鯨海酔候 噂の容堂  


 「新橋 両国 柳橋 夜の明けるまで飲み続け粋な 酔って候」

 好きだったなー、「柳 ジョージ」さん。
初めて彼のウイスキーボイスで「酔って候」を聞いたのは、
単身赴任地に向かう車のカーラジオから聞こえてきた。

 辛くって嫌な一週間の始まりに、なんだか辛さを吹き飛ばされた気分だった。
歌詞のような豪快な酒飲みになんて足元にも及ばない私だけれど、
気分だけは「腕と度胸の男伊達」にあこがれていたのだろう。

 それからはCD「柳 ジョージ&レイニーウッド」を買い求め、
赴任地への往復には、これをプレーヤーで聴くのが習慣になった。
「微笑みの法則」「プリズナー」「FENSEの向こうのアメリカ」なんて大好きだったなー。
ありがとう「柳 ジョージ」さん、まさか私より年下なんて思ってもみなかったよ。
また、今度もCDを自動車に積み込むよ。さようなら。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オサムさん御馳走様でした!

2011-10-18 05:08:06 | 山菜

 土曜日の夕食は豪華な食事となった。
化粧塩なんて洒落たこともせずに、ただ全体に塩をした鯛が、
オープンの中で美味しそうな匂いを立て始める。


 ぷりぷりと身がはぜ始める。
まだかな、まだかなー。と、時々オーブンの中を覗く。


 ようし、もう良いかな。
この鯛は農天市場のお客さんから頂いたもの。
「ごめんね、真鯛が釣れなくて、これはチ鯛なんだよ」とお客さん。
でも、なんと言っても鮮度は抜群。何せ、彼がその朝海から釣りあげてきたものだ。


 お客さんの「オサム」さんは、鯛ばかりかこんな貝も下さった。
これは甘辛い出汁でことことと小鍋で煮上げたもの。ちょっとピントが甘いなー。
いや、ピンとばかりか味も甘くてねー、美味しかったなー。


 半月、いやもう少し前の事かな。
一台のワンボックスカーが農天市場に入って来て、
下りてきたお客さんは「ユリ」が欲しいとおっしゃった。

 雑談を交わすうちに、この水害の写真をお見せすることとなる。
「わー!これなーに!これは酷いねー!うわー!もうこれって笑っちゃうしかないね!」
彼、オサムさんの驚きの表現は本当に真に迫るうめき声にも聞こえる。

 笑顔を見せながら、涙をこぼしているのが見えた。
「大変だったねー、良く、ここまで立ち直ったねー、でも、どうしてこんなに平気でいられるの?」
うーん、平気でも無く、結構これまでも役所に噛み付いてきましたけれどもね。

 「でも、仕方ないですよ、この農天市場だって二週間後の八月十四日にはオープンしていましたから」その話を聞くと、オサムさんは車に帰りクーラーボックスを持ってきた。
「鯛食べる?」と、オサムさん。そして、「釣りあげてすぐに締めたんだけれども食べる?」
って、見事に処理された「締めサバ」を出して見せて下さった。

 私たちの驚く声に、「これ上げるよ」とオサムさん。
いやー、こんないきさつで、こんなお見舞いを頂くなんて夢にも思わなかったなー。
この日は、妻が悪戦苦闘の末に「真鯛」も刺身に仕上げた。
うーん、時間さえ有ったら、私が五枚おろしに挑戦するところだったのに、残念。

 そして、その日は「また、釣ったら来るからね」と別れを告げたのでした。
今回は連絡も有ったけれども、天気予報では海は「波浪警報」も出ていて、心配していた。
でも、彼、オサムさんは約束通りに「真鯛」ては無かったけれど食べ頃サイズの「チ鯛」を、
しかも、三匹も小さな発泡スベルべチロールの箱に詰めてお持ち下さったのでした。

 ポンと私の肩をたたき「良かったね、この前よりも元気に見えるよ」
オサムさんには水害の写真と重なり、この前は私が元気が無いように見えたようです。
大丈夫ですよ、オサムさん。私、スベルべはこれでも結構打たれ強いんですよ。

 職場でのトラブル、中越地震、今回の大洪水、さまざまな困難も経験しています。
そんなピンチを何度も経験し、その都度なんとか立ち直ってきたのですから。

 人生長いうちには色々なピンチも有ります。でも、何とかなりますよ。
長い人生で得た、私の処世訓「なんとかなる」ですよ(笑)。
ありがとうございます。御馳走様でした。私は今日も元気です。
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする