ホラー小説?!ふうに書くならば
ーその本は書店の棚に一冊きり 私が手に取るのを待つように 残っていたー
先日「貞子3D」の映画を観て 私の中にスッキリしないものが残っていた
それは安藤孝則の扱いである
映画だと名前が安藤孝則である必要がないのだ
なぜ安藤孝則なのか?
それをはっきりさせたくて 原作を買いに行った
安藤孝則は貞子を介して蘇った この世に帰ってきたー一度死んだ人間なのだ
息子が死んでから離婚の危機に瀕していた夫婦
夫は息子を取り戻す手段があることを知った
子供は無事成長し愛する人と出会った
原作とは言いながら 小説は映画とは全く別物です
安藤孝則の恋人の名前は小説では丸山茜となっています
父親が始めたボランティアの機関 関係施設で育ち 教師を志す少女が丸山茜でした
彼女の母親は未婚のまま茜を産んでおり 父親は不明のままです
その母親も亡くなり茜は施設で育ちました
連続少女殺人鬼の五人目の標的となり 危なく殺されるところでした
孝則も茜も出会った時に 何かカチッと音立ててはまるようなー感覚を得ています
茜のつつましさ 意志の強さ 全てを孝則は愛しています
茜が教師として勤める学校を午前中休んで病院で検査を受け 妊娠が間違いないことが確認されます
孝則は映像制作会社で働いており 使えないかーとある動画の解析を頼まれます
一人の男が首を吊り死んでいく動画
繰り返し観るうち 画像の変化に孝則は気付きます
茜は自分を追う男に恐怖を抱いていました
孝則は死ぬ男が 連続少女殺人の犯人として逮捕された柏田誠二なのだと気付きます
柏田の死刑は既に施行されていました
変化する画像は孝則を新村裕之へと導きます
柏田誠二が孝則の父親の友人だった高山竜司にそっくりであることに気付く孝則
この小説に話の筋以外で 貞子は登場致しません
高山竜司は貞子の復活・増殖を食い止めるべく動いてました
新しく産まれ直したあとも
この世に産まれた貞子の遺伝子持つ子供達を見守りつつ
柏田誠二として家庭教師をしていた教え子の新村裕之は 柏田からデータを盗みます
少女連続殺人の真犯人は新村でした 新村は貞子の遺伝子持つ娘を殺していたのです
母親の出演映画「リング」が潰されたことから 貞子に対し異常な興味・好奇心を募らせていたのです
柏田は茜を守ろうとしたのです
何故なら茜は柏田の娘だから 母親は貞子の遺伝子持つ女性 茜の祖母は高野舞になるのです 高野舞は高山の助手で呪いのビデオを見たために未婚ながら妊娠 僅かな期間で産み月となり貞子の遺伝子持つ人間を出産し死んでいます
呪い・恨みの質が変貌していく貞子の力
しかし世界を自分で満たして それで幸せになれると考えていたのでしょうか
人と違うから自分は嫌われる 母も幸せにはなれなかった
じゃ 世界が自分で満ちればいい 自分以外の人間は滅べばいいーと考えたのでしょうか
世界中の人間は皆同じ・・・・いえいえ そんな世界は逆に地獄です
貞子は・・・地獄を夢見たのでしょうか ただただ ずっと寂しかったのでしょうに
孝則と茜は パソコンの中から二人に真実を話しかけます
柏田だった高山は別の世界へ移っていきました
茜を付け回していた新村は誰かに殺されます
女子学生の間では「Sがうじゃうじゃ出てくる」動画が話題になっています
また新しい形の呪いが 始まるのでしょうか
貞子は新たな復活を遂げるのかー
茜は貞子の力を受け継いでいるのでしょうか
安藤が持つ疑問・・・茜が新村を殺したのか
それとも娘の茜を守るために柏田の高山が・・・駅にあるカメラを利用し 力を及ぼして・・・・新村を殺したのでしょうか
少女達が話す「Sがうじゃうじゃ出てくる動画」
ああ小説が終わってからのほうが・・・・もしかしたらホラーとしては本番な世界かもしれません・・・・もしかしたら・・・・・
「貞子 3D」(2012年 日本映画)
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