遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

東シナ海ガス田は、共同開発で解決を目指す。

2006-05-20 19:08:10 | 東シナ海ガス田
 東シナ海の石油ガス田開発問題をめぐる第5回日中局長級協議が行われていました。(5/18)
 今回の会議で具体的な進展は無かったようですが、「共同開発で何が出来るかということも含めた議論をした」のだそうで、共同開発による解決を目指す方針で一致し、6月に第六回協議を開く方向で調整するのだそうです。(5/19日経朝刊)

 これまでの交渉でも共同開発が双方から提案されていて、日本は昨年10月、中国が開発中の四つのガス田(白樺(中国名・春暁)、樫(同・天外天)、楠木(同・断橋)、翌檜(あすなろ)(同・龍井))の共同開発を提案。中国は前回協議で、東シナ海の北部の日中中間線付近と尖閣諸島周辺の南北2カ所を対象とする案を示していました。
 遊爺雑記帳:東シナ海石油ガス田政府間協議
 遊爺雑記帳:中国の海洋戦略

 中国の提案の尖閣諸島案はEEZどころか領海・領土にも波及する論外の案でしたが、北方というのは、日韓大陸棚共同開発区域周辺で、これに隣接する翌檜の北方を含むということであったのだそうです。
 今回は、中国の提案の海域の共同開発案について、日本側が詳しい説明を求めたのだそうです。また、EEZ日中中間線をまたぐ形の「白樺」などの一方的な開発の中止と共同開発を改めて要求しています。

 会談前に麻生外相は、翌檜に隣接する海域の共同開発について、「最初から(日本側からも)出ていた話だから、考えられる」と述べ、翌檜周辺の共同開発は、検討対象となるとする見解を示していて、翌檜周辺の共同開発が議題となる可能性がありました。
 今後は、翌檜やそれに隣接する楠木、さらにはそのほかの3油田の何処まで共同開発の輪が広げられるかの交渉となっていくのでしょう。

 しかしながら、交渉の一方で、一方的に開発をしてきた白樺などの本格操業を開始されることがあれば、日本側としても何らかの行動をおこさなくてはならなくなります。

 今朝(5/20)の読売テレビ・ウェークアップで、麻生外相は慎重な発言をしておられましたが、カタールのドーハで開かれるアジア協力対話(ACD)で、この会議に参加する中国の李肇星(リー・チャオ・シン)外相と会談することが固まったそうで、中国の日本との対話姿勢が伺えます。

 中国は、台湾占領の準備を着々と進めていてロシアから大量の輸送用ヘリコプターや兵員輸送機を買い付けようとしているのですが、台湾占領には準備が大変なので、その間爆発寸前の国民の不満をそらすすために、尖閣諸島など領土問題で問題となっているところを占領するという話もあるそうです。(5/19夕刊フジ 日高義樹 もう一つの世界の読み方)
 麻生外相が言うように、経熱が経涼、それも日本企業の投資が中国から他のアジアの国へ変わることが中国にとって懸念されることから、政冷が政涼に変わってこようとしているのでしょうか?
 中国、苦肉の対日軟化 外相会談再開合意 日米関係強固さ背景 (産経新聞) - goo ニュース

 余談ついでですが、小泉首相の花道で、訪米時に上下両院の合同会議で演説することを模索しているのだそうですが、米下院のハイド外交委員長(82)=共和党=が、日本が模索している米議会での首相演説を実現するには「靖国神社を参拝しないことを自ら進んで表明する必要がある」とする趣旨の書簡を同党のハスタート下院議長に出しているのだそうです。
 A級戦犯に首相が敬意を示せば、真珠湾攻撃を卑怯と非難し、国民の厭戦機運を参戦に盛り上げた、フランクリン・ルーズベルト大統領が攻撃の直後に演説した場である米議会のメンツをつぶすことになるとしているのだそうです。
 首相の米議会演説向け「靖国不参拝表明を」 下院委員長 (朝日新聞) - goo ニュース

 ハイド氏は昨年秋にも小泉首相の靖国神社参拝をめぐって「(アジアの)対話が阻害されるとしたら残念だ」などと懸念を示す書簡を加藤良三駐米大使に送っているのですが、中国が靖国カードに効果のなさを認識し始める兆候が出てきたら、米国で唱える人がでてくるとは、世の中様々ですね。

 ブッシュ政権の日中関係に対するスタンスは「日本はあくまで米国の同盟国であり、中国はそうではないことを大前提とし、中立の立場はとらず日本側を支援することを基本姿勢」としてくれている様ですが、イラク、イラン、米軍再編などでの同盟国としての日本の行動如何で、米国の国益に沿って判断されることであり、全面的に頼って良い話ではありません...。
 中国、首脳会談で対日案件触れず 米の姿勢事前察知 (産経新聞) - goo ニュース


  
 

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